大学では社会福祉学部に在籍、福祉心理を専攻し、某アパレルメーカーに就職
前職は公務員として11年間勤務し、1000人規模の職場で心理カウンセラーとして様々なお悩みを聞き、解決に尽力してきました。
ASTEPブログをご覧の皆さま、2022年もどうぞ宜しくお願いします。
2022年一発目の評価ブログは、冬休みの間で行いました『餅つき体験』についてフィードバックしていきたいと思います。
餅つきはお正月の定番行事ですが「実は本格的な餅つきはしたことがない」という子が半数以上いました。初めて見る杵や臼、蒸し器に興味津々の子どもたち、薪で火を焚くのも子どもたちにお任せし『豚汁』も同時並行で調理しました。
ただ単に餅をつくだけでなく、準備から片付けまでの一連の流れに焦点を当て、楽しんで活動することができました。
また、事業所間の交流を目的として行ったため、初めて接する友達とのやり取りや親交を深める良い機会となりました。
ではいってみましょう!
目次
餅つき体験の狙い
- 寒さに負けず、イベントを楽しむ!
- 協力しながら餅つきをし、協調性を意識する
それぞれの子どもが任された仕事(火を付ける、具材を混ぜる、調理器具の準備など)をやり切ってくれたことで、スムーズに行程を進めることができました! - 日本の伝統行事の雰囲気を感じる
普段の生活で、なかなか見られない杵・臼・大鍋に触れて重さや大きさを観察する姿が見られました。子どもたちにとって貴重な経験となりました!
城陽市長池の畑で活動を行いました。山間部に所在するため、当日は相当冷え込みましたが、豊富な運動量で寒さを吹き飛ばす子どもたちの姿が見られました!
以上、大枠の目標は3つです。それぞれの子どもたちの能力や特性に合った細かい目標をLP(ASTEPが活動毎に作成しているレッスンプラン)で設定して、活動を進めていきました。
特に、誤嚥や窒息の恐れのある子どもについては、保護者へ事前にヒアリングを行い、対策を立てるなどの項目もLPに盛り込み、安全に留意した形で臨むことができました。
餅つき体験の様子
餅つき体験の評価
- 大きな杵と臼に対する好奇心を持つ子がほとんどで、「やりたい!」という気持ちに変わっていく様子が見てとれた。また、食べることはみんなが興味をひく題材なので、積極的に参加に繋げることが出来た。
- “餅をつく”こと、”餅を丸める”しかやったことない子がほとんどだった中、【準備片付け、自分で砂糖醤油やきなこを作る、餅つき体験、みんなで食べる】といった、最初から最後までの工程を子ども主体で進めたり、作業ができない子も、自分の目でどういう風に作られていくのかを観察することができ、良い刺激となった。
- 年に1回のイベントというのもあり、初めてのことで興味津々だったり、やったことない子がいる中”自分はやったことある!”という自信から、意欲的に先導する姿が見られ、子ども間でやり方を教え合う様子が見られ、多様なコミュニケーションを展開させていた。
- お餅を食べたことがない・お餅が苦手という子も、外で自分たちがついたお餅を集団で食べるという普段とは違った雰囲気の中だったこともあり、おかわりをするなど、食育にも繋がっていた。
- 見通しが持ちずらい子どもに対し、イベントで行う内容を事前にインプットしていたこともあり、何をするのかというイメージアップをさせることができ、現場に着くとスッと集団に入る様子が見られた。
- 事前に担当する工程を振り分けていたものの、手持無沙汰な子や何をしたらいいかわからないといった子がいた。そんな場面でも、年上の子どもが中心となりサポートする姿や、少し離れた場所で一緒に見る等の場面が多く見られた。周りの状況に気を配り声をかける等、行動に移せる子が一定数して、良い模範を回りに示してくれた。
- 先月実施したクリスマス会、伏見の事業所との合同の取り組みだったので、ASTEPの友達だけではなく、久しく会えなかった事業所の友達とも仲良く話す場面があった。クリスマス会ぶりに会い「久しぶり!元気にしてた?」といった事業所間交流ならではのやり取りが見られた。
- コロナ禍の中、感染対策のためイベントが縮小されている中、屋外で開催できたことが良かった。農園内という限られたスペースだったので、子供たちの位置把握がしやすかった。
- 餅があまり好きではないが、1回目の餅つきでひとつ、2回目でもひとつ食べた。「やっぱりあんまりやった・・・」と言い、美味しかったわけではないが、それでも皆と一緒にいることから、あまり得意ではない食べ物も食べることができた。友達と一緒なら苦手なものも食べられることがあるため、食育効果が高い。
- 自分の役割を見つけようとしたり、何かできることはないかと探す様子が見られた。自分の任された仕事をやり切った上での行動であったため、非常に評価できる一面が見られた。
- それぞれで作業を進めている現場、特に、砂糖醤油作りをしている子たちや豚汁を混ぜている所に見に行くなど、大勢人がいる中、特にパニックになることもなくお餅つきの雰囲気を存分に体感できた。
- お母さんがお弁当を用意してくださっていたが、一口あげると「全部食べるー!」と気に入ってくれ、お弁当を食べた後、お餅もぱくぱく食べていた。食べれる物が体験活動を通して増やすことができた。
- ほとんどの子が豚汁をこぼしている中、机に空いてる場所が少ないにも関わらず、慎重にこぼさず食べていた。普段のマイペースさ、慎重な性格がうまく働いていた。
- 他事業所の友達とのやりとりの中で、2人で交代交代できたことが印象的
2人で時間を決めて、混ぜてない方が秒数を数え、数え終わると「かーわって」「いーいーよ」という初歩的なコミュニケーションが行えており、終始、和みの空間が流れていた。 - 到着から「なにしたらいい?」と主体的に行動<してくれていた。杵が重いので「大丈夫?持てる?」と気遣ったり、半分持ってあげたりと自分の役割を的確に把握している。
- できるできないに関わらず「自分からやる!」と参加してくれていた。失敗はしたものの「次はこうする」と自分で改善策を練ることが出来ている。
さいごに
30人ほどのお子さまにご参加いただきました!
事前の打ち合わせで、「誰がどの工程を担当するか?」火を取り扱うため「どの場所で行うと危険を回避できるか?」など、綿密な打ち合わせを行ったこともあり、大きな事故もなく活動を楽しむことができました。
こういった自然の中での体験活動は子どもにとって、普段感じる事の出来ない良い刺激となります!
自然体験の重要性についてまとめています。是非、こちらも併せてご覧ください!
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年に1回のイベントとなりますが、来年も実施を予定しております。
来年は、新1年生も加わり、子どもたちの関係性も変わってきますので、良い関わり合いが見れることを楽しみにしています!
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