こんにちは!こんばんは!
今日のテーマは私たちASTEPが提供しているサービス『療育』について!
実際に、子どもの遅れを取り戻そうと通わせていると、このように思った方も中にはいらっしゃるかもしれません。
反対に「ただ遊んでるだけじゃん!」「学童みたいなもんじゃないの?」と感じられている保護者の方も中にはいらっしゃるかもしれません。
最初に結論から言いますと…療育は『超重要』です。
今回の記事では、療育への理解を深めながら、安心して子どもを療育に通わせてほしい!という願いをもって綴っていきたいと思います。
立命館大学・政策科学部卒~某アパレル企業に就職~結婚を機に退職
父が特別支援学校の校長だったこともあり、児童福祉の道へ進むことを決意!
現在は、2021年にASTEPを立ち上げ、仕事と子育て(2児の母)の両立を目指し日々奮闘しています!
目次
療育とは?
〖療育の役割〗
障害のある子どもに対し、児童発達支援センター等において、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供するもの。
『療育』というのは、もともとは肢体不自由の子どもさんに対しての自立支援のことで、医療と教育の分野を併せ持つアプローチを意味しています。
厚生労働省では、『療育』と同じ意味で『発達支援』という言葉を用いていて、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な援助を行うものと定義されています。
また、療育には、家族支援、地域支援といった中核的な支援を行うことも含まれており、その支援の幅は広くなってきています。
療育を受ける意味
どんな親御さんも子どもさんがの自立を目標とされていますよね!
ASTEPとしても、療育を行っている意味は、将来自立するためであると考えています。
したがいまして、発達支援の観点でから療育を受ける目的をひも解くと『困りごとを減らして自立をする』これが療育支援を受ける意味となります。
家族支援の観点からは、障がいのある子どもさんは、関わる周囲の人からの理解がないと孤立しがちになり、親御さんも日々できるだけのことをしているのに報われず、疲弊してしまう方もいらっしゃると思います。
ですので、療育を受けることで家庭全体が安心感を感じられるような支援を受けられるという意味もあります。
よく間違われることなのですが、療育を受けることによって、その子どもさんの特性そのものが治るというわけではありません。
治すというのは社会一般の基準に近づけるということであって、私からすると治す?治す必要があるの?その子の個性なのに?…と思うところもありイマイチしっくりきていないですが…
大前提に、そんな子どもさんが自立して生きていくために一番必要なことは…『自信』なんです。
さまざまな遊びや体験活動を行う背景には、課題をやりきった達成感から『自信』を持てるようになることに意味があり行っているものです。
遊びの中からの成功体験を通じて得ることができる『自信』を感じられる経験は、何ものにも代えがたいものです。
自信が必要な理由
自信と対比される言葉で『自己肯定感』という言葉を聞いたことがあるかと思います。
自己肯定感とは「自分に価値がある」と思うこと、思えることを言います。
発達障がいがあるほど自己肯定感を強く意識してもらいたい理由を3つお伝えします。
自信をなくしやすい
親御さんがどれだけ家で優しく丁寧に接していても、学校や社会に出ると、特性による周りとの差が生じてしまいます。
周りの大人や友達に恵まれていればいいのですが、関わる人すべてが障がいに理解があるわけではないため、周りとの差に落ち込んだりふさぎ込んだりする子どもさんもいらっしゃいます。
こんな時に「自分はこれはできないけど、自分にはこれがあるんだ!」と理解をして、逆に自信を持つことができれば、その差を十分に埋めることができます!
ASTEPも含めた支援施設は、人間誰しも出来ることや出来ないことがあることを教え伝える場でもあります。
出来ることは自分の役割になり得ますし、出来ないことは他の人にカバーしてもらう必要があります。
これは障がいのあるなしに関わらず社会の仕組みですよね!
できないから手伝ってもらうんだ!と思えることは、ある意味『自信』に繋がる思考なんだと感じます。(楽をしたいからというのはすぐに分かります)
何をするにも自信が必要
特に学校生活というのは、新たなチャレンジを繰り返しを行う場です。
勉強でいうと、ひらがなをやっと覚えたところでカタカナの勉強に入ったり、足し算や引き算が終わったら次は掛け算に突入したり。
小学校4年生にもなれば学習のレベルもグッと上がり、これまでに学習してきた知識を応用するような課題も出てきますし、学齢を重ねるにつれ、係活動が増えたり部活なども始まってきますよね。
学校生活以外にも、新たにチャレンジする機会が数多くある中、その起爆剤となるものが『自信』なんです。
チャレンジすることができないと、子どもさんの能力が育ちません。
継続してチャレンジすることができないでいると、どんどんと遅れをとり、更に自己肯定感が下がるという悪循環に陥ってしまいます。
ASTEPでも『自信』がなく、活動に参加できないという子どもさんもいらっしゃいます。
そういった子どもさんに対して無理に強要することなくスモールステップで自信を身に付けていけることは、療育に通う大きな意味と言えます。
大人になるまでが勝負
大人になるまでにいかに『自信』を身に付けることができるかが鍵となってきます。
発達障がいの方は、イヤな記憶や辛い体験、いわゆる失敗体験を大人になっても引きずり、思い出してしまう傾向もあり「自分はできない人間なんだ」と思い込むことにより、自立できる力があるのに、自信がない理由だけで実現できないということもあります。
様々な遊びや体験活動を通じて、成功体験を多く積み上げることで「これは前できたから!」「あの時できたから!」と前向きな思考ができるようになると、大人になっても新たにチャレンジする意欲が持てます。
だからこそ、子どものときに『自信』を身に付けることが非常に大切となってきます。
さいごに
療育を受ける意味について、今回は『発達支援』の観点からお伝えしてきましたが、最後に『家族支援』についてお話をして締めくくりたいと思います。
療育を受けることは子どもさんだけではなく、親御さんのためでもあります。
子どもさんに対して療育の指導員がアプローチをして伸びる部分もありますが、親御さんも指導員と一緒に共同療育者として成長できたり、子育てに自信を持てるなど、大きな意味を持っています。
参考に、ASTEPの家族支援のモデルをお伝えすると…
- ①親御さんに安心感を持ってもらう
まずは、支援の内容や評価を親御さんに事細かにお伝えすることで支援に対する安心感をもってもらうこと。 - ②子どもさんを理解できるようになる
次に、支援に対する意見を聞き取りを行った上で、支援の方向性を擦り合わせ、相互に理解を深める。 - ③子どもさんに変化が起きる
最後に、ASTEPで経験した活動や遊びを、実際にご家庭で取り組んでもらうことで子どもさんからのアウトプットを引き出し、更なる成功体験を積む。
①~③の関係性を崩すことなく、親御さんに対して日々働きかけています。
療育に通っているから安心!ということではありません。
ASTEPでの療育活動で得た自信は、それ以外のところで関わり方を誤ると簡単に崩れてしまいます。
自信を持たせては崩れ…持たせては崩れ…を繰り返していては療育の意味がありません。
むしろ、ご家庭での関わりが時間にすると一番長いわけですので、その時間の関わりの質・密度が非常に重要となってきます。
子どもさん自身もそうですが、親御さんが障がいや困りごとへの対策を学び、『自信』を身に付けられる適切な対応や環境を設定してあげてくださいね!
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