パニックはSOS
パニックという行動でしか訴える方法がない彼らにどんな障害があって、何に困っているのか
それをリサーチするのは支援者、困っている部分が障害なのだから
どうしたら彼らの困っていることを減らしたり、失くしたりできるかは私たちの支援次第なのですよ
と、自戒の念を込めて
— ASTEP@放デイのぼやき (@ASTEP1290957) August 23, 2024
自閉症のお子さんには、様々な形のパニックがあります。
例えば、破壊、他害、自傷、飛び出し、走り出し、飛び跳ね、大声を出すなど。
それぞれのパニックには、さらに細かい違いがあり、例えば、他害の場合、特定の人にだけ向かう、女性にだけ攻撃する、髪型や眼鏡が影響するなどのバリエーションがあります。
日々、そうした事例と向き合っていて思うことを書いていきたいと思います◎
目次
なぜパニックが起きるのか?
支援者の中には、こういった行動を「問題行動」と捉え、自閉症の方を悪者扱いする人がいるかもしれません。
そして、叱ったり、時には手を上げてしまうことがあり、〚虐待〛という社会的な問題にも発展しています。
そうしたことが起こっている背景には「パニックを止めるためには仕方がない」と信じてしまっていることが問題なのだと思ってます。
彼らのパニックが起きる原因が、実は支援が適切でないことに気づいていない場合が多いのではないでしょうか?
支援が合っていないとき、自閉症の方は「この支援は不適切です、改善してください」と言葉で訴えることができません。その代わりに、パニックという行動でしかSOSを発することができない、という認識を持つことからパニックへの対処(支援)はスタートします!
パニックは「SOS」のサイン
支援が不適切であったり、本人が困難を感じている時にパニックが起きやすいです。
だからこそ、パニックは単なる「問題行動」ではなく、助けを求めるサインだと理解することが大切なんですよね。
そして、支援者が適切な対応をすることで、パニックは避けられるものになります。
例えば、言葉が伝わりづらい方には、文章で説明したり、絵カードや写真を使ったり、個々に合わせたコミュニケーション方法を使う必要があります。
気持ちの整理がつかないとき、切り替えが上手くいかないときにも、個々にあったコミュニケーションの図り方、クールダウンの仕方を探っていくことが適切な支援だと言えます。
パニックを減らすための支援
支援者自身が、自閉症のお子さんへの正しい支援方法を学ぶことが、パニックを未然に防ぐ鍵です。
自閉症のお子さんが抱える「障害」とは、彼らが日常生活で困っていることそのもの。
例えば、音や光に過敏である場合、その感覚刺激を減らす環境作りが必要ですし、それぞれの困難に応じた支援が適切に行われると、パニックは確実に減少します。
さいごに
パニックは「SOS」であり、支援の不備や環境に原因である場合が多いことをまず理解していきたいですね!
暴力や叱責ではなく、適切な支援を行うことで、本人が感じる不安やストレスを軽減し、より良い支援環境を作り出すことができますし、パニックが減ると、支援者にとっても、支援される側にとっても、快適な生活が送れるようになります◎
まずは、パニックはSOSという認識を持ち、適切な支援を提供することから始めましょう!
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