いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
放課後等デイサービスASTEP管理者のみなぐちゆきよです!
嬉しいことに、3月に入りましてホームページからの見学のお問い合わせを多数いただいいております。本当に感謝です(‘ω’)ノ
また、利用保護者様やご見学希望の保護者様、相談支援事業所の相談支援員の方々から「ブログ見ました!」という声もちらほら耳にするようになり、ブログ執筆の原動力となっています!
今後もASTEPの情報を中心に、業界の本音など様々な角度で(主観が多いです)発信していきたいと思っています!
さて、今回は「療育」について、ご利用を検討されている保護者様や、現在利用している保護者様へ分かりやすく解説したいと思います。
また、子育て奮闘中のママさんパパさんに向けて、障がいの有無に関係なく、子どもへの接し方など子育てに有用なコツなどもお伝えしていますので是非ご覧ください。
私の考え(ASTEPの考え)も含めて分かりやすく解説していきますね!
目次
療育とは
「療育」という言葉は、この業界では広く使われている言葉ですが、意味、目的、重要性を抑えておられる保護者様や事業者も含めて、それほど多くないのではないでしょうか?
療育に定義については、発達支援という言葉で以下のように記載されています。
「児童発達支援は、障がいのある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行う。それぞれの障がいの特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医学的な援助である。」
これを私なりに解釈すると
「障がいをもちつつ成長する子どもを色々な面から支え、総合的な取り組みを行い、子どもの力を伸ばす、発達を促す試みを行い、社会性構築のための環境を調整し、障がいがあっても子ども一人ひとりが充実した生活を送るための支援」
と、私は解釈しています。このマイ解釈中の「社会性の構築」の点においてASTEPが重きを置いている部分でもあります。
ズバリ!療育(=発達支援とも言います)とは、発達が気になる程度の子どもなども対象とされていて、日常生活の基本的な動作の指導など必要な支援を行うことを言い、さらに、ご家族様への支援や学校などの地域機関への支援なども含まれているんです!
療育の対象が子どもだけでない!ということです!
療育の目的
障がいを持つ子ども、さらに発達に遅れが見られる子どもを療育することの目的について、以下の3点であると考えています!
適応障害のない状態で成長ができるように
適応障害とは、ストレスなどによる不安な感情が行動に現れたりするなど、社会に適応することが困難となる状況を指します。
社会に溶け込める、社会に溶け込める手段を知る、社会に溶け込める精神を育む。ASTEPの療育では「基本のキ」です。このために私たちは療育を行っています!
自立した生活を送れるように
療育ではコミュニケーションスキルを高めるプログラムを行ったり、自分の意思で自立した生活(ホームページには書いてますが就労することだけが自立ではありません!)を送れるようにすることが目的とされているため、障がいをもつ子どもにとっては大切なものと言えます。
ここで必要なコトはというと、PDCAサイクル、いわゆるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)が重要になってきます。PDCAサイクルは一般的に企業の業務を継続的に改善する手法で取り入れられていますが、療育においても非常に有効な手法であると私は考えています。
ASTEPの個別支援計画は、PDCAを効果的に実践できる様式へ独自に整備しています。
その個別支援計画は、月、半期、年単位でのサイクルで子どもの成長をサイクルに乗せて日々改善できるような体制になっています。
ただ恒常的に療育を行うのではなく「効果的」に行わないと…子どもの貴重な成長の時間がもったいないですからね。
子どもの将来がよりよいものとなるように
「子どもの権利条約」というのをご存じでしょうか?初めて耳にする方も多いかと思います。
この条約は、ユニセフによって子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約で、子ども(18歳未満)を権利をもつ主体として、おとなと同様、ひとりの人間としての人権をしっかり認められています。
その中では、障がいを持つ子どものために、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定められています。日本では1994年に批准されました!
この条約で、子どもの人権は大きく4つに分類されています。
生きる権利:すべての子どもの命が守られること
育つ権利:もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できること
守られる権利:暴力や搾取、有害な労働などから守られること
参加する権利:自由に意見を表したり、団体を作ったりできること
障がいの有無や種類にかかわらず、当然守られる人権です。
これらの4つの権利に配慮した療育(成長・最善の利益・意見の尊重・差別の禁止)を頭で考えるのではなく、身体に染み込むレベルで実践し、私たちASTEPに関わる子ども一人ひとりの将来をよりよいものにしていきたいです!
療育を必要とする子どもの接し方
現在お子さまの成長に不安を感じておられる方、子育てに奮闘中のパパママも参考になる内容を書きたいと思います!
子どもの出来ないところではなく出来るところに注目し、伸長することに着意をすることが本当に重要なことなんです!自己肯定感を下げないような対応や言葉かけ(基本的なスタンスは褒める)が大切です!
自己肯定感とは、いわば「自分を大切な存在」という気持ちのことです。ついついこんな言動していませんか?
子どもからみれば親(職員)のエゴであることが多いんですよね。
この自己肯定感を身につけるアプローチについてはASTEPの職員へ口酸っぱく教育をしています(笑)
もし心当たりがある方は少しずつ改めていきましょう!
療育を必要としている子どもに対して、私たち職員やご家族はどのように接するといいのか?わかりやすく解説しますね!
感情を受け止めない
イライラしたり、些細なことで喜ぶ姿に歯がゆく感じ、その感情を否定したり、気持ちを受け止める前に解決策を言っていませんか?
すぐに解決策を言ってしまいがちですが、一旦は子どもの気持ちを受け止め、共感してあげてください。
【NG】悔しいからって泣かないの!⇔【OK】悔しかったんだね(共感してあげる)
期待(プレッシャー)が強い
子どもの可能性を信じることは、互いの信頼関係を深めることに繋がります。
ですが、あまりにも期待が大きすぎると、子どもは負担になり、親の期待に押しつぶされることもしばしばあります。
子どもの「今」を認め、それに至るまでの努力した過程を褒めてあげるとGOODです!
【NG】本当あなたはダメね…⇔【OK】精一杯やったね!(努力の過程を褒める)
誰かと比べる
子どもの意欲に繋がれば、と思って言う場合もあるかもしれませんが、子どもの受ける感情としては、比べられた、自分は劣っていると受け取り、自己肯定感が低くなる原因となることがあります。
成長の度合いは十人十色ということを職員(ご家族)は理解し、過去の本人と比べてあげてください!
⇕
【OK】前より点数上がったね!(成長を伝え自覚させる)
急かせる
完璧主義という考えは捨てましょう!これは子どもに考える余裕を与えないだけでなく、子どものペースを否定していることになり、自己肯定感が低くなることにつながります。
自分で考えるような言葉がけや具体的な時間や行動で促す工夫をしてみてください!
【NG】早く食べなさい⇔【OK】〇時までに食べようね(具体的な時間と行動を示す)
失敗した時に怒る
成功させてあげたい、うまくいってほしいと思い、つい出てしまいがちな言葉です。子どもが失敗したときに責めるような言葉は、子どもの自己肯定感を低くします。
子どものガッカリした気持ちを癒す存在になってあげてください。そうすると子どもはまた意欲を持って挑戦する心が芽生えたりします!
【NG】だからダメって言ったのに⇔【OK】挑戦したことがすごいよ!(気持ちを癒す)
まとめ
私が思う療育とは
成功体験を積むことは重要ですが、その達成感を目先のものとせず、次に繋げる工夫を凝らすことが私たち職員(またはご家族)のミッション!
また、子どもへの支援だけでなく、ご家族の相談を聞き解決策を見出したり、関係施設と連携を図ることを含めて療育と言えます。
子どもの成長を担うご家族へのサポートは、療育支援の一環であり、今後多くの場面で必要となってくるのではないでしょうか?
子どもとご家族の心の支えとなれるよう、子どもの未来のために我々指導員は、療育についての幅広い知識を日頃から学んでおくことは非常に重要です。
指導員の対応や質で、子どもの未来が変わってしまう!そのことを職員(またはご家族)は深く認識しなければなりません。
また、子どもの自己肯定感を高めるには、日々の積み重ねが大切です!
①褒める ②威圧しない ③気持に寄り添う ④前向きな言葉がけ
この4点を心がけてください!
親の都合、エゴ、気分で「怒る」ことをやめ、「叱る」ことをしてあげてください。
そして「自分は愛されている」「自分は大切な存在なんだ」という気持ちを育ててあげてください。
ひとつひとつの日常の関わりが子どもの自己肯定感を高め、その毎日の小さな積み重ねが、やがて子どもに大きな影響を与え、人生をより充実したものになっていくでしょう。