京都府向日市で放課後等デイサービス事業を運営しております管理者のみなぐちゆきよです!
嬉しいことに、4月から利用者も倍倍倍くらい増えて、賑やかな毎日を過ごしています。
ご見学についてもひと段落がつきましたので、ようやく子どもたちに120%で向き合っていけそうです!
さて、今回のブログのテーマは「放課後等デイサービス選びの本質」についてです。
放課後等デイサービス選びについての記事は、グーグルで検索するとポイントごとに書かれていますね。
そのあたりの基本的なことはサラッとお伝えしつつ、事業所のレベルを計れるポイントにスポットを当てて、施設の管理者、そして、子どもの親(2歳半の娘の母です)の目線、書いていこうと思います!
じゃあいってみましょう!
- 利用したいが事業所がいっぱいあって分からない…
- 今利用しているけど他の事業所に行きたい…
- 親が決めるべき?子どもが決めるべき?
目次
利用する目的を考えよう!
お腹が減ったからご飯を食べる。
眠たいから寝る。
人間が行動を起こすことには全て目的があります!
では、放課後等デイサービスを利用する目的について考えてみましょう!
- 身体が強くないから、身体を動かして強くなってほしい!
- 共働きで忙しくて、家にいないから預けたい
- 学校の勉強が遅れているから、勉強を教えてほしい!
- 将来自立した生活をしてもらいから、社会性を身につけてほしい!
他にも様々な理由で通所されている子どもがいますが、代表的な目的(理由)としてはこんなところですかね!
子どもを通所させる目的を明確にして、候補をしぼっていくようにしてください。
事業所のココを見よ
事業者として、施設の管理者として、そして自分の子どもを利用させるか決断できるかを基準に、私の意見を言います!
ホームページをチェックする
この時代なので、どの事業所もホームページを持ち、利用者獲得のため取り組みをアピールしています。
私自身、自分でホームページを作り、数えきれない事業所のホームページを見てきました。
ホームページを見る際のポイント3点をお伝えします!
- 支援(活動)の本質の記載がない
- ブログの更新頻度は気にしなくていい
- 楽しさばかりを伝える事業所は△
例えば、運動療育で健全な体の育成を促します…という事業所
では、健全な体を育成するための意義は?運動療育を行ううえでの、子どもの最終到達目標は?運動療育でどんな能力を得るのか?
具体的に記載されていないところがほとんどです。
発達段階や学齢別に沿っているか、それが具体化されていなかったり、明言されていないところは、もしかすると行き当たりばったりの運動療育をしている可能性があります。
見学時に聞いてみたほうがいいですね!
ブログを書いていないからといって活動していない、具体的な支援をしていない、という判断にはなりません。
私が知っている事業所はホームページすらありませんが、毎日多くの子どもたちが楽しく目的を持って活動している事業所を何ヶ所も知っています!
事業所の得手不得手があるので、さほど気にされることはないかと思います。
例えば、楽しい居場所がここにはあります!協力しあって楽しく活動しています!
などの「楽しく」を全面的に出した理念の事業所は、私の価値観ではあまりおススメしません。
子どもの動きや表情で見て取ることはできますが、楽しいというのは、子ども自身が活動を通して思うことです。
自分の事業所は楽しい!と判断することは限りなく不可能です。
そして「楽しさ」ばかりを打ち出して「厳しさ」を伝えていない事業所がほとんどです。
障がい者も楽しく生きがいを持って…というならば、人一倍努力をすることの大事さを伝えていかなければだめなんです。
現実を考えたときに、障がいがあり、楽しく過ごすだけで生きがいをもつことができますか?
障がいがあることを受け入れ、人一倍努力した子が生きがいを持てるんです。
厳しさが必要なことを伝えていない事業所は個人的に✕寄りの△です!
施設の様子を隅々までチェックする!
事業所の見学はもう必須の時代ですね!
見学に行った際に見るポイントをお伝えします。
事業所の活動やプログラム内容、実績など…
それ以前に見るべきポイントをまとめましたので参考にしてください!
- 事業所の清潔さを見よ!
- 職員のリアクションを見よ!
- 施設の安全性を見よ!
わざわざ利用を希望している保護者が見学に来るというのに、見るからに汚い(活動中は仕方ありませんが…)
具体的には、机の上にファイルが山積みになっている。トイレや窓のサッシが汚い。などなど
カフェに入ってコップに汚れが付いたコーヒーを飲みますか?事業所が不潔というのはそれほど致命的です。
見学で保護者を迎える準備ができていないということは、子どもが利用する際も準備できないということになります。
見学に行った際に、清掃のことを聞いてください。マニュアル化されていないところや、点検簿冊がないような事業所は✕です。
体験入所などされている事業所がほとんどで、ASTEPでももちろん行っていることですが、注目すべきは
自分の子どもの様子でもなく、他の子どもの様子でもなく、職員を見てください!
例えば、子どもがおやつの時間に、机の上に乗ったとします。
その子は多動の特性があり、なかなか落ち着く様子がありません。
これを、職員がどのように処理するのか?
見て見ぬふりをして、やり過ごす。だめです。しかし、そんな事業所はたくさんあります。
職員は机に乗った子どもに対し怒る!…これもだめです。感情任せで怒ることは悪影響です。
机に乗った事実を理解させること、机に乗ってはいけない理由を伝えながら叱ること。
できている事業所は意外と少ないと思います!
子どものアクションに対する職員のリアクションで事業所のレベルを計ってください!
施設の案内時に、危険箇所を保護者に伝え、それに対する安全への配慮を説明しているか?
自発的に説明のない事業所は非常に危険です。
施設の危険を見積もれていない事業所が、野外活動の危険が見積もれますか?
障がいをもつ子どもの集団は意図しないことが起こる可能性があることは予想はできますし事業所側も認知しています。
サービスへの安全というのはプログラム内容や活動よりも先に説明されるべき事項です!
事業所マニュアルはありますか?と聞くことや、保護者自身で施設を見渡し危険箇所があまりにも多い事業所はおススメできません。
掲示物を見よ!
良い事業所というのは、職場の環境が良いこと。
ここでは職場の雰囲気という意味ではなく、全員が同じ情報を共有しているか。
それが事業所の方向性、職員の就労意識や自己実現に直結しています。
職員のための研修が設けているか?業務フローがしっかり示されているか?職場環境の改善について具体的な施策があるか?
他にもいろいろありますが、職員のための取り組みを事業所の掲示板で情報共有されているか見てください!
ホームページに掲載している事業所もあります!
良い事業所というのは必ず全員に周知するため誰もが見えるところに掲示しています。
事業所選びの本質
この記事では、事業所選びをされる時の条件については省略しています。
以下、事業所選びの際に考慮する条件
- 個別療育か、集団療育か
- 場所や交通アクセス(通いやすさ)
- 曜日・時間
- 分野(学習、発達支援、運動等)
- 送迎の有無
これら条件を、ある程度クリアした前提として、本質について考えたいと思います。
親は、手厚い支援が受けられ、事業所や学校と連携したバックアップ体制が整った①の事業所を利用したい。
一方、子どもは、①のような事業所ではないが、仲の良い友達やたくさん通っているから②の事業所を利用したい。
さて、みなさんはどのような決断をされますか?
答えは人それぞれで保護者自身の考えや方針があると思いますので、その信念に従い決めるべきだと思います。
私が、自分の子ども(2歳半の娘)を入れると仮定すると…
①の事業所を選びます!
理由は以下のとおりです
既存のコミュニティとは別に新しいコミュニティができるから
学校と連携している事業所は進路の相談ができるから
友達が大勢いるということは、最初の段階では大きなメリットはありますが、療育というのは長期的に取り組むべきものです。
子ども自身が「②に行きたい!」と言い、親がその意見を尊重することは、自己選択や自己決定を叶えることにはなりますが、子ども自身が利用の目的や本質を理解しているわけではありません。
保護者自身が、分かる子どもには説明することが最も重要です。
分からない子どもには、保護者自身がもっと深く本質を理解することが重要です。
目的は「子どもの成長」です。
本質を踏まえ、その目的が達成できる可能性のある事業所選びをすると、きっと子どもは応えてくれるはずです!
さいごに
今回のブログは、「事業所選びの本質」についてお伝えしました。
まとめると…
- 放課後等デイサービスの利用目的を考える
- 候補の事業所のホームページを細かくチェックする
- 見学に行き、施設内や職員の様子をウォッチング
- 子どもの意見を聞いたうえで、親が判断する
放課後等デイサービスASTEPに見学にご来所された保護者には、ご利用される目的の本質を理解していただくことを求めています。
事業所が理解していても、伝わらなければ意味がありませんから。
ブログというツールを使ってお伝えしておりますが、利用する事業所を決断されるときの参考となれば嬉しいです!
放課後等デイサービスASTEPも随時ご見学を受付しております。
お気軽にお問い合わせください(^^♪