いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回から「キャリア療育のアジェンダ」ということで、週間予定で出している活動の目的やねらいを皆さまにお伝えするために始めたいと思います。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、「目的と狙い」をもって「課題を突き止め目標を設定し評価をする」ことで、効果的な療育を行うことを理念としています。
ここでは、目的とねらいを主としてご説明し、目標と評価については、日々の療育日誌で保護者へお伝えしようと考えています。
ここで記載しているアジェンダのアセスメントは、あくまで全体で捉えた目標やねらいを指針として出しています。
お子さまそれぞれの個性や特性を踏まえ、最適と判断したアプローチを行ってまいりますのでご承知願います!
今回のアジェンダ【Vol.1】は4月4週(19日から24日)です!
では、早速いってみましょう!
目次
買い物学習
小学部は、当日食べるおやつの買い出しに行き、中高部については、お金の計算(予算内での購入方法)について実戦で療育を実施します。
目的にある購買の手順の概要を知ることとともに、「自己選択・自己決定」をしてもらい、購入してもらいます。
中高部に関しては、お金の計算(電卓を使いながら)をしながら、複数個のおやつを購入してもらいます。
「お金」は大人になってから必ず必要になるもの。
今の段階から少しずつ覚えてゆくことは必須となってきます。
まずはお子さまのお金への現状の理解度を知るために、体験的に行います。
現状を知り、個々に合った療育(お金の種類を知る、お金の組み合わせを知る、組み合わせた金額を出すなどなど)を今後、継続的に行っていきます!
室内ゲーム
今回の目的は、ルールの理解です!
ルールはいたって簡単
赤と青の2チームに分かれます。
一度に戦えるのは、1対1から、3対3くらいまでです。
真ん中に、オセロの駒を赤青半分ずつの数になるように並べます。
全員位置についたら、ゲームスタート!
30秒間、自分のチームの色になるように、ひたすらひっくり返します。
時間が来たら、ゲーム終了!
子供は場外に退出してもらい、職員が駒の数を数えます。
多いチームが勝ちです。
写真では割とおとなしそうなゲームに見えますが、実際はかなり白熱して激しい動きになります。
夢中になりすぎて、頭をぶつけないように注意しないといけませんね!
ルールの理解ということで、抑えるべきルールは「自分のチームの色」と「時間制限」です。
要所でルールを確認しながら、ゲームを成立させていきたいです!
子どもからの提案で新しいルールができたりするのも期待しています!
ルールの理解の他に、瞬発性、チーム戦においては協同性への意識付けについても期待できます。
製作(こいのぼり作りの続き)
今回の目的は、協応動作の向上
協応動作とは、例えば、鯉のうろこ作りのところで言うと、一方の手で紙を持ち、その紙を動かしながら、もう一方の手ではさみの開閉を繰り返す動作のことです。
このように、2つの別々の動きを1つにまとめ上げた動作の向上をねらいとして実施します。
子どもたちは、自分の思いを製作を通して表現したり、完成品を見て自分のイメージを具体化したり、みんなで大きなものを作り上げて遊びをダイナミックに展開したりしていきます。
イメージをどう具体化したらよいのか分からないでいる子どもには、職員が一緒に素材を探したり、手伝ったり、実際の鯉の写真を見ることをすすめたりして、援助していきます。
製作活動を通して、発達に即した用具の扱い方や技術、物事に取り組むときの粘り強さを身につけていくとともに、創造性も培われていきます。
また、完成したことに満足して、達成感・成就感を得ることができます。
ASTEPでの製作は、今後、このような目的やねらいを持って取り組んでいきますのでご承知をお願いします!
公園遊び
今回の目的は、社会性の充実と協調性の向上です。
ASTEPは「遊び」というものを非常に重要視しています。
昨今、子どもの遊び場が公園や空き地ではなく、家の中に変化してきています。
放課後の子どもの居場所は公園や空き地で、多くの友達と遊ぶことが原点であると思っています。
集団での遊びの中で身に付く力というのは、ここでは書ききれないくらい無限大にあります。
近々ブログで発信しますね!
粘土
今回の目的は、創造性と五感の刺激です
粘土は、自由自在に形を変えられます。柔らかくて作業がしやすいため、作りたい形が簡単に実現でき、子ども自身で考え、工夫しながら、作りたいものをどんどん創作することができます。
各々で好きなものを作ることで、創造力を高めることを期待しています。
今回の粘土創作では、作るもののテーマは決めず、作りたいものを自分で決めてもらいたいと思います。
保護者のみなさま!どんな作品ができるのか楽しみにしていてくださいね!
粘土遊びで期待できることは他にもあります。
色彩感覚を育てる、段取りを考える、集中力を高める、手先を器用にするなど、脳の発達にプラスになる要素が詰まっています!
園芸活動
実際の畑の写真です。広い敷地なので子どもたちものびのびと活動できます!
今回の目的は、関心と意欲の向上です。
ASTEPを利用して、初めて城陽市にある畑へ行く子も多いので、まずは場所に慣れ、関心を抱いてもらえればと思っています。
園芸活動では「食」にまつわる様々なことを体験し、成長に繋げていきます。
「食」は生活に直結しており、自立において、重要なセクションであると考えています。
長いスパンで食への理解についての活動を行っていきますので、宜しくお願いいたします。
さいごに
しっかり目的やねらいを持って取り組み、その場の目標設定、その過程、成果への評価を子どもに伝えて、物事へ取り組む意識・姿勢を少しづつ育てていきます!
保護者の皆様におかれましては、是非、活動の目的を理解してもらい、家庭で取り入れてみたり、話を聞いてあげるようにしてあげてくださいね!