いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
「キャリア療育のアジェンダ」ということで、週間予定で出している活動の目的やねらいを皆さまにお伝えするために定期的に更新しております。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、「目的と狙い」をもって「課題を突き止め目標を設定し評価をする」ことで、効果的な療育を行うことを理念としています。
ここで記載しているアジェンダは、あくまで全体で捉えた目標やねらいを指針として出しています。
お子さまそれぞれの個性や特性を踏まえ、最適と判断したアプローチを行います。
今回のアジェンダ【Vol.5】は5月4週(17日から22日)です!
ではいってみましょう!
目次
17日(月):6月の製作
衣食住が快適で便利になった一方、時間に追われて生活しがちな現代社会では、季節感を楽しむことをついつい二の次にしてしまいがちです。
それは、毎日学校に行く子どもにとっても言えることです。
「季節感」を子どもが身につけているかどうかというのは、その子の社会性や生まれ育った家庭の教育観で大きく変わってきます。
子どもが美しいものや良いものに接したときに感動する心、つまり「情操」の成長を狙いとしています。
放課後等デイサービスASTEPの情操を狙いとした療育は、「感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするための療育」であり、「人間力」や「生きる力」を育む機会として設定しています。
この日の特性として、学齢の低い子どもが多いため「ちぎる」「貼る」などの軽作業を計画しています。
子どもたちには、季節を敏感に感じ取ってもらいたいものです。
18日(火):プラバン作り
子どもの頃、誰しもが1度は作ったことがあるのではないでしょうか?
プラスチックの板に自分の好きな絵や文字を描き、オーブントースターで焼き上げて、キーホルダーを作る。
短時間で完成させることができ、その焼きあがる様子(形状の変化)を楽しみ、形として残すことができる活動です。
その際、「形状の変化」を見て、初めての子どもには「新たな発見や驚き」を、経験のある子どもには「なぜ?」を追求してもらおうと考えています。
話は変わりますが、放課後等デイサービスASTEPでの毎日の活動は、LP(レッスンプラン)を作成し、それを根拠にして取り組んでいます。
LP(レッスンプラン)は、その活動の効果を洗い出し、職員全員の認識を統一し、適切に評価するために作成しています。
また、活動を担当する者が不在でも、LPを確認すれば誰でもその活動を実践することができるような仕様となっています。
19日(水):公園遊び
先週大いに盛り上がった「ボール当てゲーム」
先週はボールが当たったら鬼になる、というルールがなかなか浸透しませんでしたが、2回目となるのでもう一度取り入れてしっかり浸透させていきたいと思います。
ボールに対する恐怖感を持つ子どももおられるので、「転がしドッジ」も別メニューとして設定し、取り組んでいきます。
プレーしながら職員が適時ルールを説明し、しっかりゲームとして形にしていきたいと思います。
「遊びの価値」を職員はしっかり理解しています。
公園での遊びを数多く取り入れ、様々な挑戦と冒険をしてもらい経験を積んでいきたいですね!
20日(木):リトミック
ASTEPに新たな新戦力が加わり、この日は初めて行うリトミックです!
保育士として保育園で働いていたとき、外部の先生と連携してリトミックを実践してきた経験があります。
その経験を生かし、今回初めて取り組みとして導入します。
この日は、音を耳で聞き、身体で感じ取り、音に対する自分の感情を身体で表現するというものです。
ハイテンポでは速く歩いたり、低い音では姿勢を低くしたり…大人でも頭を使います!
音楽療法という療育がありますが、リトミックと同じ音楽を使ったプログラムであり、大きな違いはありません。
「音楽を道具にして子どもの目標を達成してもらう」というのが本来の目的です。
子どもたちの表現力に注目していきたいと思います!
21日(金):ルーティンワーク
コロナ禍である現在、外出から帰ってくると必ず手洗いやうがいをしていますよね。
その行動がなぜ必要なのか?
コロナ感染予防も当然ありますが、事業所や家に帰ってきた時の行動をルーティン(ルール化)することで自主性が身に付きます。
自主性の先に主体性があります。
そういった自主性・主体性をどのように身につけるのか?
大人が教える他ありません!
感染の予防、そして自主性の向上、この2面を更に意識付けするために行います。
子どもたちに分かりやすく浸透してもらうため、実際に職員が展示をして実践します。
帰ってきて「ただいま」を言うことの大切さや、手洗いうがいをした後の行動なども教えていきたいです。
22日(土):園芸活動
土曜日といえば…もうおなじみとなってきた園芸活動です。
社会性を身につけるうえでは最高の取り組みです!
今週も先週に引き続き、栽培している作物の手入れです。
先週は夏休みに使うテントを説明書を見ながらみんなで協力して構築しました。
この日も子どもたちでできるようになってもらうため練習します。
以下に、園芸活動での取り組みについてまとめていますので是非ご覧ください!
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/nature-4311″]
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/challenge-3284″]
さいごに
ASTEPの学年が高い子ども(小学6年生以上)の特性として、学年が下の子どもたちに気遣いがよくできています。
下の子を優先したり譲る場面や、リーダーシップを発揮してくれる場面が多く見受けられ、良い影響力を与えてくれています。
私たち職員の働きかけだけではなく、子ども同士での関わり合いの中で「人を想うココロ」が芽吹いています。
そんな関わり合いが数多くなってくると、物事を解決する力も更に飛躍していきます。
そのココロを学年が下の子どもたちが感じ取って「自分も」となってくれれば、ASTEPという小さな社会は大きく変化を遂げるものだと思っています。
みんなの個性が大好きです!
5月4週も楽しんでいきましょう(‘ω’)ノ