発達障がいの子どもがいらっしゃる親御さん、また、発達障がいの子どもと関わる方に向けて、その子どもの成長を促すために必要な関わり方について話をしたいと思います。
人によって考え方は様々です。
人の成長の目的や意味は様々ですが、今回ご紹介するマインドを持っていただけると、子どもはぐんと成長を期待できます。
今回は「発達障がい児(自閉症・ADHD・学習障害)への成長のきっかけを与えるアプローチ」というテーマでお話ししたいと思います。
目次
健やかな成長を促すために親ができること
子ども達にとって健やかな成長とはどういうものなのか、育児の目的とは何なのか。
子供が発達障がいであるか否かに関わらず、すべての親御さんが頭を抱えられているかと思います。
特に今の保護者さんたちは「子供達に何をしてあげられるか」を常に考えているように見受けられます。
「親が子供のために何ができるか」と考えている国は世界で2~3割ほどで、ほとんどが「子供が親のために何ができるか」と考えているそうです。
肩の力を抜いて「子供の成長とは」「必要な支援とは」どのようなものかを一緒に考えていきましょう。
発達障がい児の育児の目的
育児の目的とは共通して「肉体的にも精神的にも自立させる」ということです。
発達障がい児の育児の目的とは「自立」させることにあります。
それに加えて、胸を張って堂々と生きていける子にしてあげたいというのは共通した親の願いなのではないでしょうか。
親の想いと「すれ違う」子ども
すべての子どもが必ずしも幸せに、健全に成長しているとは言い切れません。
親御さんたちの願いとは裏腹に、悩み、苦しみ、もがき、場合によっては病気になったり、道を踏み外す子も少なくありません。
その点においては発達障がい(自閉症、ADHD、学習障害)を持つ子とそうでない子の間に違いはありません。
そのような個性(発達障がい)を持っている子どもには、周りの理解や適切な支援が必要です。
私たちはどのように関わり、子供達に対していったいどのような支援をすればいいのか。誰もが頭を抱えるこの点についてお話をします。
発達障がい児には教育よりも発育を心がけた支援を
子供は発育するもの。目的を考えると、本来は教育するものではありません。
教育とは生まれた後に外部から圧力をかけ、何かを強いることであり、発育とはその子が生来生まれ持ってきた能力を妨げることなく支援することです。
ではその支援の在り方とは何なのか?
考え方(マインド)にフォーカスしてご紹介したいと思います。
発達障がいをありのままを受け入れる
「発育を支援する」とは本人が生まれ持ってきた能力を妨げられることなく、育むことが出来るようにすること。
そのために必要なのは、子どものことを「親の意思とは全く関係なくこの世に生を受けるもの」と理解することです。
これまで「子供を作る」とか「子供はいらない」などという言葉を耳にしたり、口にしたことがあると思いますが現実は違います。
自身が生まれることも死ぬことも選べないように、子供がどのような生を送るのかも親の意思で強いることは不可能なのです。
個性はその子だけのもの
発達障がい児であるか否かなど選択できるものではありません。
私たちにできることは、ありのままのその子を受け入れ、その子の才能を見出し、それを伸ばすための支援を惜しみなく与えることなのです。
しかし変えられるものがあることも事実であり、その見極めは必要です。
「他の子と同じように」をあきらめる勇気
ついついほかの子と比べてしまうのはみな同じであり、ある程度仕方のないことです。
できるあの子、理想のあの子、そんな勝手な思いが子供の成長の妨げになることがあります。
その子が発達障害児ならそのような思い込みはなおさら危険です。親から受け止めてもらえないほど子供にとってつらいことはありません。
我が子は世界にたった一人だけの貴重な存在です。
他者との比較のよる教育から子供を守れるのは子どもに関わる私たち大人しかいません。子供達の最高の理解者になってあげてください。
まとめ
発達障がい児(自閉症・ADHD・学習障害)への成長のきっかけを与えるアプローチとして、結論を言うと、その子の特性と能力を見極め、適切なタイミングと言葉で発育を支援していくこと。
そうすることでその子の自尊心、自己肯定感は上がり、放っておいても自ら成長する子に育つ可能性さえあります。
是非、発達障がい児と関わりを持つ方の参考になれば幸いです。