いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
「キャリア療育のアジェンダ」ということで、週間予定で出している活動の目的やねらいを皆さまにお伝えするために定期的に更新しております。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、「目的と狙い」をもって「課題を突き止め目標を設定し評価をする」ことで、効果的な療育を行うことを理念としています。
ここで記載しているアジェンダは、あくまで全体で捉えた目標やねらいを指針として出しています。
お子さまそれぞれの個性や特性を踏まえ、最適と判断したアプローチを行います。
今回のアジェンダ【Vol.6】は5月5週(24日から29日)です!
ではいってみましょう!
目次
24日(月):製作(釣り竿作り)
大項目として「製作」としていますが、この日は「事前準備の必要性」にフォーカスを当てつつ製作を行います。
事前準備の重要性を意味する言葉で「結果の9割は事前準備で決まる」と言いますが、何かを行うには何かしらの準備が必要になります。
ジュースを飲むにも棚からコップを出して、ジュースを注ぐ準備をしますよね。
そういった行動に対しての準備というものの必要性について学ぶ機会を設けることにしました。
翌日にお魚釣りサーキットを実施するので、その際使用する釣り竿の製作を行います。
アプローチの方法としては、「準備の必要性」にフォーカスするということで、準備がなぜ必要なのか、準備にはどういった種類があるかなど、語りかけながら製作を進めていきます。
場面に応じて質問をするなど、しっかり考えてもらいます。
理解が難しい子に対しては「準備」という言葉を覚えてもらうだけでも良いと思っています。
準備とはこうすること…など職員と一緒にプログラムを進めて、全ての準備を完了し、翌日のお魚釣りサーキットに臨みたいと思います!
25日(火):お魚釣りサーキット
お魚釣りサーキット?何それ?と思われたと思いますがルールは簡単!
釣り堀に浮かべた魚を釣ったまま、平均台とバランスストーンの障害物をクリアしていきます。
途中で魚を落としたらその場でもう一度釣ってから再開します。
この日の利用者は全員参加できると認識していますので、チーム戦で勝負したいと思います。
ここでは「勝ったときの喜び」と「負けた時の悔しさ」を知る機会を設けます。
勝ったらもっと頑張ろう!負けたら次は負けたくない!という姿勢を職員が身体を張って全面に押し出し、伝えていこうと考えています。
さて…どんな結果が待っているのか。楽しみです!
26日(水):公園遊び(転がしドッジ)
ASTEPの横にあるお馴染みのタコ公園で、転がしドッジを行います。
ルールは簡単!投げるのではなく転がして標的に当てる…それだけです。
しかしながら白熱してくると投げてしまう子もいるでしょう。
しっかりルールを守って、そこから始まる「新しいルール」を皆のアイデア創造していければと思います。
また、転がしドッジはタイミング良く飛ぶと絶対に当たりません!
自分の身体を自分で考えて動かすこと!
頭の中で「こうしたい!」という能力を高められれば、様々な場面での応用が可能になってきます。
ASTEPの身体を使った取り組みでは「自分の身体を思い通りに動かすこと」を目的としたプログラムが数多くあります。
遊びだけでなく、ご家庭でも、日常生活で行う普通の行動を意識して動かすようにすることをさせてみてもいいかもしれませんね。
27日(木):食育活動(わらび餅作り)
頻繁に行っている食育活動ですが、ASTEPの子のほとんどは「調理」が好きな子が多いです。
「共食」とは、みんなで一緒に食卓を囲んで、共に食べることを言います。
一緒に食べることだけではなく、「どうやって作ろうか」と話し合って一緒に料理を作ったり、食事の後に「おいしかったね」と語り合ったりすることも大事なコミュニケーションの1つです。
コロナ禍で、マスクを着用しながらのおやつタイムになりますが、みんなで食卓を囲み、談笑しながら喜びを感じてもらいたいですね。
ASTEPには、理由があっておやつに気を配る必要がある子がいます。
それを理由に食育に関して学ぶ機会を失わせたくありません。
「平等な教育」という言葉があるように、「平等な療育」は必要だと感じていました。
今回はわらび餅ですが、トライできるおやつはいくらでもあります。
この日を皮切りに、ためらうことなくトライしていってもらいたいですね!
28日(金):6月の製作(続き)
先週に引き続き、6月に向けての製作を行います。
工程を通して、個々が得意・苦手とする作業を見極めながら、役割を分担して実施します。
また、作業を通して「季節感」というものを感じてもらいます。
子どもが身につけているかどうかというのは、その子の社会性や生まれ育った家庭の教育観で大きく変わってきます。
子どもが美しいものや良いものに接したときに感動する心である「情操」の成長を狙いとして、団結して仕上げていきます!
仕上がった作品を見た子どもたちには「達成感」を感じてもらうために、製作の感想を発表する場を設けて、しっかり振り返りをしていきますね!
29日(土):事業所間交流
土曜日は園芸活動を中心として療育を行っていましたが、梅雨に入ったということで、今回は「事業所間交流」を行います。
ASTEPでは姉妹事業所として協力関係にあるデイと積極的に交流しています(月ごとの合同研修や社会見学など)
ASTEPとはまた違った特性をもった子たちが多くいますので、交流の場を通して、対外的な関わり方が学べる機会となっています。
また、職員にとっても、他事業所の良いところを吸収し、ASTEPでの療育に役立てることも目的として行っています。
この日は、伏見区にある「ピノッキオ」に行き、公園遊びを中心に、比較的大きな集団での療育を行う予定です。
まとめ
今週の特性として、梅雨に入りました。
じめじめした蒸し暑い中、コロナ感染対策と並行して暑さ対策についてもしっかり管理していきます。
また、いきなりの雨なども考えられますので、特に野外での活動(公園遊びなど)について、天気予報で情報をしっかり収集し、天候の変化によるプログラムの変更など腹案を持って臨みたいと思います。
5月病にかかることなく、子どもたちと職員、ご家族も一丸となって5月も残り少し…駆け抜けていきましょう!