「キャリア療育のアジェンダ」は、週間予定でお伝えしている活動の目的やねらいを、皆さまにお伝えするために定期的に更新しております。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、以下のサイクルで効率的かつ効果的な療育を実践しています。
⇒ ③プログラムの実践 ⇒ ④一人ひとりへの評価
ここで記載しているアジェンダは、あくまでも全体で捉えた目標や狙いを指針としてお示ししているものであり、それぞれのお子さまの個性や特性を踏まえて、到達目標を設定し、最適と判断したアプローチをもって支援を行います。
今週のキャリア療育のアジェンダ【Vol.7】は6月1週(5月31日から6月5日)です!
目次
31日(月):個別プログラム
個別療育で子ども一人ひとりに「今チャレンジすれば出来ること」に取り組んでいただきます。
時間制限(約30分)で、LSTを中心とした課題をマンツーマン形式で行います。
課題についてはそれぞれですが、この日行う課題をピックアップすると、『お金の計算(電卓)、整理整頓、食事におけるマナー、掃除、etc』を予定しております。
ASTEPでの活動が始まり2ヶ月…要所でまとまりも見られ始めてきたので、個別療育に力を入れていこうと思います!
LST(ライフスキルトレーニング)についてはブログで詳しくお伝えしておりますので、是非ご覧ください!
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/lst-5000″]
以下で、日常生活で必要となるスキルを補足説明いたします。
これらの項目はどれも大切になりますが、個人ごとの状況によって教えるべき内容は異なりますので、大人になった時のイメージから逆算して今現在で何が不足しているかを見極める必要があります。
将来の就労を見据え、発生が考えられる問題をできるだけ防いだり解決できるように、今からできる訓練を行います。
たとえば、2の健康管理や8の余暇では、学校や職場などで体調が悪い時にそのことを伝えたり、うまく休憩を取ったり、ストレスコントロールによりリラックスしたりと対処できるようになれば、困りごとを減らしていく事にも繋がります。
社会生活を行っていく上で欠かせない生活スキルを身につけることが、ライフスキルトレーニングです。
1日(火):外遊び(勝山公園)
この日は「安全な移動」に着意して公園まで移動します。
片道10分の道のりですが、2人1組(高学年と低学年ペア)で子どもたちだけで移動してもらいます。
移動において、時間や手段も大事なことですが、身の安全を確保することは何より最優先されるべき事項です。
身の安全守るということで、「車道から離れて歩くこと」「手を絶対離さないこと」この2点を移動前にインプットします。
チームリーダーを決めて、リーダーには、地図を見ながら公園まで案内してもらうことも考えています。
目的地まで身の安全を確保しながらたどり着くこと、何気ないことかもしれませんがこれができると生活の幅が広がります。
個々の成長の段階に応じて、時間の制約を与えたり、目的地の場所を自身で調べたりなど、今後、MISSIONを増やしながら取り組んでいきますね。
※移動の際は、職員は安全な場所に配置させますのでご安心ください。
2日(水):音楽活動(リトミック)
音と声に反応して、あらかじめ学習した動きを行います。
話をじっと聞けない子も、遊びを通してなら、すんなり聞くことができたりしますよね。
聞くことの重要性を、間接的に取り入れた活動として立案しました。
耳で聞き、その音や声に合わせて動けるようになることが「集団に合わせて動く」ことにも繋がってくると考えています。
集団に合わせることを主眼として、子どもたちにある程度自由を与え、思い思いの動きや表現もしてもらいながら「集団と個人のバランス」を考えた内容で行っていきますね。
この経験を何度もすることで、集団に合わせて動かないといけない場面もあることに気づき、自ら意識しながら行動を変えることができるようになってきます。
また、耳で聞いて、目と手、手と足を使った動作(協応動作)をしますので、危険回避能力を鍛えることも期待できます。
この危険回避能力ができていないと、転んだ時に手がとっさに出なくて、顔から転んでケガをする可能性が出てきます。
子どもたちからどんな表現がでてくるのか、今週も期待ですね!
3日(木):体幹トレーニング
自律神経を整える意味については様々な利点があります、
基礎代謝アップ、姿勢の改善、疲れにくくなる、自律神経を整える…などなど
これらのことは生活の場面や、将来就労した時において、役立つことばかりです。
ASTEPには、運動神経が良い子は見受けられますが、体幹はふにゃふにゃ?な子が見られます。
楽しさを優先してプログラムを行いつつ、自分の身体(姿勢)を保持することがどれだけしんどいものなのか、体幹をする上で意識したいことも含めて、本格的な内容で取り組みます。
※運動療育における数多くのライセンスを保有している職員の監修で行います。
しかしながら、週に1回ではなかなか効果は見込めません。
ご家庭でも5分、10分だけでもかまいません。
我が子に体幹を…という方は、ご家庭で取り組めるトレーニングをご紹介しますので、お気軽にご連絡ください!
4日(金):室内サーキット
先週のお魚サーキットの改良版として「玉入れサーキット」です!
なかなか活動を意識すること、参加が難しい子もいます。
参加することに慣れてもらうこと、そして、楽しいと思ってもらえる活動を意識して活動を立案したいと思います。
そして何より「勝負にこだわる」ことを大事にしていきます。。
負けたら悔しがったり泣きだしてします子もいますが…それは勝負へのこだわりが全面に出た姿勢なので良い事なんです。
感情を全面に出すことが苦手な子も多いです。自分の感情や闘志を全面に出して取り組んでもらいたいですね!
また、「勝ったときの喜び」と「負けた時の悔しさ」を知る機会を設け、勝ったらもっと頑張ろう!負けたら次は負けたくない!という姿勢について個別に伝えていきます。
さて…どんな姿が待っているのか…!
5日(土):事業所間交流
先週に引き続き「事業所間交流」を行います。
ASTEPでは姉妹事業所として協力関係にあるデイと積極的に交流しています(月ごとの合同研修や活動など)
ASTEPとはまた違った特性をもった子たちが多くいますので、交流の場を通して、対外的な関わり方が学べる機会となっています。
また、職員にとっても、他事業所の良いところを吸収し、ASTEPでの療育に役立てることも目的として行っています。
この日は、ASTEPで、午前中は個別療育、午後からは集団遊びを実施し、比較的大きな集団での療育を行う予定です。
まとめ
今週の特性として、梅雨に入りましたので屋内活動メインとなっています。
また、京都府も緊急事態宣言を延長する要請をしているニュースもありますね。
外で思いっきり遊びたいですが、我慢ですね…
屋内でできる最大限の支援を今週も行っていきます。
今週も宜しくお願いします!!