こんにちわ!児童指導員のみなぐちだいすけです。
学校に通う子どもたち(中学生以上)の時期的特性を踏まえて個別の療育を実践しました。
今の時期の特性とは?6月といえば…みなさんも何度も経験された「テスト(試験)」です。
私も含め、テスト前になると焦りを感じ、時間など関係なく徹夜で詰め込み学習をしました。(徹夜での勉強は身にならないのでおススメはしません)
今回の個別療育では、テストを行う目的の理解を深めつつ、点数アップに繋がるテストの臨み方を知り、テスト勉強から実践できるようケースワークを行いました。
生活においてもそうですが、試験においてもリズムがあります。特に発達障がいの子どもは、イレギュラーが発生した時、パニックを起こしてしまったり、本来持っている能力を出せずに終わってしますケースが多々見受けられます。
そのため、テストにリズムをつけ、イレギュラーが発生した時も、平常心で臨むために個別での療育を行いました。
目次
発達障がい児の失敗パターン
勉強が嫌いな子、苦手な子のテストの失敗パターンとして、時間が足りず途中でタイムアップしてしまうことが多くあります。
それは何が原因なのか?単純に、発達障がいの子どもは「時間配分」が苦手なのです。
- できない問題に、時間をかけてしまう
- 最初の問題でつまずき、後半の問題を解く時間がなくなる。
- 本当は理解できている問題でも、時間がないので、解答できなくなる。
- 時間の焦りから、うっかりミスを連発してしまう。
発達障がい児のテスト(勉強)対策
生活リズムという言葉がありますが、何事においてもリズムというのは存在し、テストにおいても例外ではありません。
本番のテストや、テスト勉強から取り組んでいきましょう。順番に解説していきます!
①まず名前を書く
まず始めに必ず名前を書いて心を落ち着かせよう!
勉強に抵抗感のある子、苦手な子は、テストになるとどうしても焦ってしまう傾向にあります。
問題を早く解きたい気持ちが強まり、名前を書き忘れることが多くあるため、焦らず、まずは自分の名前をはじめに書くことで心を落ち着かせます。
②全部の問題を読む
名前を書いたら、すぐに鉛筆を置いて、テスト全部に目を通そう!
一番最初の問題から解き始めるのではなく、まずは、鉛筆を置いてひと呼吸を取りましょう。
全部の問題をざっと目を通しながら読むと、自分の得意な問題、苦手な問題が、どこにあるのかが分かります。
テスト全体が見て、見通しが持てれば心に余裕が出てきます。
③できる問題から解く
テスト問題の見通しを持ったうえで、できる問題から解いていこう!
できる問題から解く、これが発達障害児、知的障害児のテスト対策の基本です!
発達障害児や知的障害児は、テストの時間内に全ての問題が解けず、時間切れになることが多いです。
勉強ができる子は、全部の問題が解けるので初めから解けばいいのですが、発達障がいの子どもで勉強が苦手な子、初めの問題が解けないと、こだわり続けてしまうため、次の問題に移れなくなります。
このような失敗をしないために「できない問題を飛ばすこと」「できる問題から解くこと」を普段の勉強から意識できると、テストの点数アップにも効果が期待できます。
ケースワークの実践
次に、ワークシートの記入と、テスト本番に備えて、実際に簡易なテストを配布して、問題を解いてみました。
まだまだ不慣れではありますが、今後、学校や家庭での勉強でしっかり癖付けしていきたいですね!
また、字が汚いと混乱して間違いが発生しやすくなるため、字をキレイにゆっくり書くことをアドバイスしました。
計算やメモ書きなどは、つい、パパっと書いてしまいがちですが、勉強が苦手な子どもは、とにかく丁寧に字を書く練習をさせることが有効です。
テストでも焦らず、ゆっくりと、字を丁寧に書くことが、点数アップの秘訣です。
まとめ
焦ってミスを連発
はじめに名前を書く
全部の問題を読ませる
できる問題から解く
字を丁寧に書く
勉強を苦手とする障がいを持つ子は、テストの点数が悪いことを気にしています。
点数が悪いことに対し、親や大人がとやかく言うとますます子供はテストが嫌いになってしまいます。
たとえ、テストの点数が悪くても、子どもの頑張りを褒めてあげる。
結果じゃなく、頑張りを評価することが大事なことです。
そして、テストの対策を家庭で練習することで、0点が10点、10点が20点と、ちょっとずつ成長できるように頑張りましょう。
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