お子さんに、こんな言葉をかけたくなっている親御さんや指導者の方、いらっしゃいませんか?
何度も同じことを指導しているのに、ちっともわかってくれる様子がなく、聞く耳すら持ってくれない…
そんな時は、きついことも言いたくなってしまいますよね…
今日は子どもの話ではなく、親御さんや指導者さんが、つい怒りたくなる場面での対処法について順を追って解説をしていきたいと思います。
目次
自分を客観的に見る
上述した言葉を言ってしまっている方は多いのではないでしょうか?
しかし、この言葉は、親御さん・指導者にとっては最大の禁句であり、敗北宣言をしているようなものです。
「何度言ったら分かるの!」は、裏を返せば「何度言っても子どもが理解できるような伝え方ができていない」ことになります。
しかし、療育中の保護者・指導者がどれほど苦労されているか、痛いほど分かります。決して頑張られている親御さんたちを責めるつもりはありません。
「何度言っても子どもが理解できるような伝え方ができていない」を裏返すと「分かるまで根気よく何度もトライしている」ということです。
そんな時は、一度気持ちを落ち着かせるため、その場を離れてみてください。子どものために何度もトライしている自分を客観的に見れれば、気持ちはだんだんと落ち着いてきます。
怒ると叱るの違いを理解する
「怒る」は負の感情を爆発させて自分が満足するために荒い言葉をぶつける行動で、「叱る」は、叱るのは相手のためを思って言葉を掛ける行動です。
そういった捉え方をすると、怒るのは自分の為、叱るのは相手のためであると言えます。
怒る特徴と叱るときのルールを簡単にまとめました。
- 暴言を吐く(感情のまま子どもをののしること)
- 必要以上に責める(人間性や癖まで言及して責め立てること)
- 命令口調で注意する(~しなさい!など萎縮する言い方をすること)
- 子どもを納得させること(筋道を立てて説明する)
- 他の子どもと比べないこと(子どもの個性を尊重する)
- 否定するような言葉をかけない(見放してるような印象を与えない)
- 行動に対する理由を問い詰めない(理由よりも改善できる話を)
- 上から目線で叱らない(反感を買ってしまいます)
- 目の前の対象だけを叱る(過去や他の失敗は関係なし)
アンガーマネジメントの実践
子どもを感情的に怒ってしまうことが多い、その後、自己嫌悪に陥ってしまう方、理由もなく毎日イライラしている方は、アンガーマネジメントを実践してください。
怒りの感情は決して悪いことではありません。人間にとって必要な感情表現のひとつです。
したがって、「怒らないようにすること」ではなく、「怒る気持ちをコントロールすること」と言えます。
アンガーマネジメントを理解し、実践できれば子育てのイライラがきっと解消できます。
まとめ
怒ると叱るの違いを理解する
アンガーマネジメントの実践
子どもに対する自身のマインドひとつで子どもの成長度合いが大きく変わってきます。
子どものためでもありますが、自身のためにも、マインドをコントロールする術、関わり方のテクニックを身につけ、療育や子育てを行っていきましょう!