ご利用児童保護者様 各位
今回から週間予定とキャリア療育のアジェンダを合わせてお伝えしていきます。
また、日々お送りさせていただいている療育日誌で、お子さまのご様子や評価等をお伝えしているため、療育のフィードバック記事の更新は終了させていただきます。
しかしながら、プログラムをピックアップした評価記事については定期的に更新していきます。ご理解のほど宜しくお願いいたします。
ご利用児童保護者の皆さま、ASTEPのブログをご覧の皆さま、こんにちわ!
キャリア療育のアジェンダ(プログラムの詳細)の目的は、ご家庭や事業所でのお子さまとの関わりにおけるヒントとなれば…という強い思いで情報発信しています。
成長を助長するための関わり方やマインドを少しでも知っていただき、ご家庭や関連する場所で勤務されている方に参考にしていただければ幸いです。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、以下のサイクルで効率的かつ効果的な療育を実践しています。
① 子どもの特性・傾向の理解
② 特性に応じたプログラムの立案
③ プログラムの実践
④ 一人ひとりへの評価・振り返り
ここで記載しているアジェンダは、あくまでも全体で捉えた目標や狙いを指針としてお示ししているものであり、それぞれのお子さまの個性や特性を踏まえて、到達目標を設定し、最適と判断したアプローチをもって支援を行います。
目次
週間予定表
7月2週目(5日~10日)の予定表です。ご確認を宜しくお願い致します。
5日(月):製作(夏祭り準備)
目的は、達成感と充実感!1つの行事を作り上げる楽しさをみんなで感じながら作り上げていきます!
この日は、夏祭りの出店の看板作り(ヨーヨー釣りや輪投げなど)を行いながら並行して輪投げのアトラクションを作っていきます。
一つの行事をみんなで完成させる意義として、他児と協力しながら、自己の向上の意欲を一層高めたり、文化や芸術に親しんだりするようになることにあります。
行事に向かうマインドは、「夏祭りを完成させるために取り組む」ことにあります。そのマインドを持つことで大きな意義のある活動となります。意義があるからこそ、毎年続けていきたい行事ですね!
「どのような夏祭りに仕上げていこうか?」という、夏祭り当日の完成型を目指すのではなく、夏祭り当日までの日常の学び・感情の充実を目指します。
ASTEPの年間行事の目的は、上手な看板を作れる、かっこいい輪投げを作れる…といったハード面(技術)だけではなく、心の育成の場として捉え、めあてを持つ(学びに向かう力・人間性)を主眼としています。
他児との関わりを大切にしながら、一つずつ完成させていきたいと思います。
6日(火):製作(夏の壁画)
目的は、季節感を知る!です。梅雨が過ぎるとあつ~い夏がやってきますね!
夏祭りの準備に引き続き、製作続きにはなりますが、この日は「夏の壁画」を作ります。
とはいっても一から作っていくわけではありません。6月の壁画「梅雨」を再利用して作っていきます。
虹の部分は残しながら、その下の部分をきれいに剥がして、新しく製作したものを貼っていきます。
海の上に好きな魚や船、太陽を、子どもたちの思い思いの形で製作をしてもらいながらみんなで作り上げていきたいと思います。
中学生以上の子たちは、目当ての魚をパソコンで検索し、印刷までを子どもたちで実施してもらい、模写をして製作を行う予定です。
想像力豊かな子どもたちが多いので、アッと驚く何かを作ってくれるものだと思っています。
7日(水):食育活動(じゃがもち)
目的は、共食の喜び!みんなで協力し合おう!
みんな大好き食育活動!この日は先週の土曜日に、自分たちで収穫したじゃがいもを使っておやつを作ります。
園芸活動で育てた農作物を収穫して、食育活動で調理して食べる。
この流れはASTEPを開所前から思い描いていた実現したいことの1つでした。
土の感触・水の冷たさ・植物の感触などにふれあう体験をもとに、豊かな感性を身につけ、調理を通じて自分たちが育てた野菜をみんなで美味しく食べること。
「育てる→収穫→調理→食べる」の本来の食事の流れを、子どもたちの経験として残せることは大きな意味をもつものだと思っています。
私自身、幼少期の頃にこのような経験をして、楽しかった出来事や友達との思いでなど、今でも記憶として鮮明に覚えています。
子どもたちの感性を育むプログラムとしても、農作物の最初から最後までを体験できる食育としても、非常に有効なプログラムです。
「共食の喜び」ということで、みんなで楽しく思い出に残るような活動にしていきたいですね!
8日(木):手足リレー(頭の体操・協応動作の向上)
目的は、左右の理解とルールの理解です!
先週実施予定でしたが、新しい取り組みの「手足リレー」です。
参加する子どもたちへ評価するポイントを思索していたため、今週にずらすことになりましたが、しっかりまとめることができたので、いざ実践します。
利用児童において、左右の理解、協応動作を苦手とする児童が見られていることから、頭の体操(左右の理解を進める)を行いながら、全員で自分たちのタイムを超すという目標に向けて楽しく取り組むことを目的として行います。
〇 絵と実際の手足の形のリンク
〇 左右を理解する。
〇 瞬発力を鍛える頭の体操
〇 バランス感覚を鍛える。
〇 みんなで一つの目標に向けて取り組む喜びと楽しさを感じる。
両手・両足の絵カードをそれぞれ数枚ずつ用意し、スタートからゴールまでケンケンパの要領で様々な組み合わせに並べます。
難しいルートと簡単なルートを用意し、個々に合ったルートでリレー式に行い、全員でのタイムを計り競い合います。
かなり高度な内容ですが、ルールを理解して実践できるよう、楽しく行っていきたいと思います!
また、高度なルールであるため、プレー中も職員がそれぞれにあった声掛けやサポートを行い、「達成感」を感じれるプログラムにしていきます
9日(金):感覚遊び(五感の刺激)
目的は、五感の刺激!スライムや粘土を作って感触を確かめます!
感覚遊びとは、一番初歩的な遊びで、視覚・触覚・聴覚・臭覚・味覚といった、五感を使った遊びのことです。
文字通り「感触を楽しむ」ものです。色々な感触の物に触れて、形を変えて、ちぎって…遊びの中で観察しながら、それがどの様な物なのかを細部まで学んでいきます。
また、感触だけでなく、色を見たり、握ったり叩いたりする時の音を聞きながら、匂いを感じたりと、遊びの間中、五感全てに刺激が伝わります。
特にスライム遊びは、形が変わる・伸びる・冷たい感触・手にくっ付く、他ではなかなか感じられない感触に、子どもは不思議を覚えます。
伸ばすと、向こうが透けて見えることに気づく子もでてくると思います。色々な気づきを得ることが出来るのが、感触遊びの良いところです。
これらの全てが、スライム遊びのねらいであり、効果です。
多くの子にとって、楽しい感触遊びですが、中には感触遊びが苦手な子もいます。様々な療育的効果も期待できるとなれば、積極的に遊びに取り入れたいところですが、無理強いをするのは逆効果となります。
苦手な子には、粘土を用意しています。粘土の感触を確かめたり、思い思いの形を作り上げていけたらと思います。
10日(土):園芸活動(事業所間交流)
土曜日は恒例となった事業所間交流を行いながらの園芸活動です。
園芸活動についてはこちらの記事をご覧くださいませ!
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/nature-4311″]
今は野菜の収穫シーズン!様々な種類の農作物を育てていて、貴重な体験になるものと考えています。
ご利用の追加やお振り替えなども可能ですので、ご興味のあるご家庭についてはLINEでお気軽にご相談くださいませ!
天候により園芸活動を変更する場合があります。宜しくお願いします。
さいごに
今週も、明確な目的やねらいを持って取り組み、その場の目標設定、その過程、成果への評価を子どもに伝えて、物事へ取り組む意識・姿勢を少しづつ育てていきます!
保護者の皆様におかれましては、是非、活動目的のご理解をいただき、家庭で取り入れてみたり、話を聞いてあげてくださいね!
家族の食卓での話題となれば幸いです。