ASTEPのブログをご覧の皆さま、こんにちは!
キャリア療育のアジェンダ(プログラムの詳細)の目的は、ご家庭や事業所での”お子さまとの関わりにおけるヒント”となれば…との思いで情報発信しています。
お子さまのご成長を助長するための関わり方やマインドを少しでも知っていただき、ご家庭や療育に携わっている指導員さんの参考になれば幸いです。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、以下のサイクルで効率的かつ効果的な療育を実践しています。
① 子どもの特性・傾向の理解
② 特性に応じたプログラムの立案
③ プログラムの実践
④ 一人ひとりへの評価・振り返り
ここで記載しているアジェンダは、あくまでも全体で捉えた目標や狙いを指針としてお示ししているものであり、それぞれのお子さまの個性や特性を踏まえて、到達目標を設定し、最適と判断したアプローチをもって支援を行います。
目次
週間予定表
8月5週目~9月1週(8月30日~9月4日)の予定表です。ご確認を宜しくお願い致します。
30日(月):運動療育(ボッチャ)
先週の卓球バレーに引き続き、パラスポーツ(パラリンピック正式種目)であるボッチャというスポーツを行います。
最近になり急速に注目されはじめたボッチャというスポーツについて、以下にリンクを貼っておきますね!
ルールは非常に単純、的球に他のカラーボールをいかに近寄せられるかを競う競技です。
ボッチャの魅力は、つける、弾く、押すなどの技術を使い、いかにして自分の持ち玉を寄せられるかの戦略を練ったりすることも魅力のひとつです。
ASTEPで活動として取り入れるからには、療育的意義、特に”コミュニケーション”の部分で効果を見出せるよう、プレーをするだけでなく、仲間との会話や雰囲気を楽しみながら今後も継続して活動していきたいと思います。
31日(火):食育活動(ミニホットドッグ)
食育活動として、本日のおやつ、ミニホットドッグを作ります。
早帰り組で、材料と作り方をPCで調べ、買い出しに行き、全員が揃ったところで調理を開始していきます。
目的は”共食の喜び”ということで、みんなでおやつを食べるだけでなく、調理過程でのコミュニケーションを楽しみながら活動を行っていきますね!
食育活動の目的
事業所のお友達と畑で栽培した作物を育て収穫する。お友達と一緒にスーパーへ買い物に行く。その後、一緒に料理をしながら「美味しい!」「楽しい!」「どうやって焼くの?」「今日はこんなことがあった」などと話しながら笑い合うことで心を満たします。
一緒に食事を作ったり食べたりするだけで家族やお友達からの愛情を感じることができるます。「食事はみんなで作って食べるから楽しい!」と思えるようになると心に余裕が生まれて人に優しくできます。
人に優しくすると、それが回り回って返ってくるもので自分も優しくしてもらえると、良い連鎖が生まれます。食事は身体の健康を形成するためだけのものではなく、ASTEPでの食育活動は、心の健康や成長を促すための取り組みです。
油で揚げるので、火の取扱いには細心の注意を払いながら、お喋りを楽しみながら楽しく活動していきますね!
1日(水):秋の製作(みのむし作り&パラシュート作り)
9月に入って初めての活動は製作です!
まだまだ暑い日は続きますが、”秋の季節を感じる”ために製作を行います。(目的:季節感を感じる)
トイレットペーパーの芯を使って、色とりどりの画用紙を使い、子どもたちの感性をそのままの形に表現しながら製作を進めていきます。
飾り付けについても、以前、製作した9月の壁画に飾るもよし、天井から吊るすもよし、全て子どもたち主体で進めていきます。
その後は、ビニール袋を使ったパラシュート作りに挑戦します。
2日(木):運動療育(大縄跳び)
本ブログを読まれている皆さまは、運動会などで一度は必ず経験のある大縄跳びに挑戦します。
余談ですが…実は、大縄跳びは、学校教育法で定められている学習指導要領の中の体育に、「体ほぐし運動」というカテゴリーに分類されています。法律で定められているんです!
運動療育として、大繩跳びを立案するにあたり、様々な効果が期待できる運動ですが、今回の目的は”集中力の向上”をねらいとして実践します。
縄跳びは、一度跳ぶだけで終わりではなく、何度も何度も縄を回し、継続して多くの回数を跳ぶ必要があります。
縄に足をとられることなく飛ぶためには、意識を縄を跳ぶことに集中させる必要があります。つまり、目で見て、頭を使い、身体でタイミングを計り、足に伝達しなければ跳ぶことが出来ません。
回数を重ねれば重ねるほど、疲労がたまるため、集中が乱れやすくなりますが、そこを乗り越えていくことで、多くの回数を跳ぶことができます。
子どもたちの運動能力を評価し、グループ分けをしたのちに、個々に合った段階で実践していきます。
成功体験を積むため、具体的な数字を明示して、クリアできるよう、みんなで一致団結して取り組んでいきます!
3日(金):製作(紙コップロケット作り)
今週2回目の製作は紙コップロケットを作るよ!
えー!!紙コップでロケット??
うん!そうだよ!紙コップに自分で切り貼りしたデザインを作って、輪ゴムの仕掛けを付けると飛び出すんだよ!
絶対、子どもたちが喜びそうだね!
どんな製作にも一定のゴールがありますが、そのゴールを子どもたち自身で自由に設定をしてもらいながら進めていきます。
ロケットの完成がゴールではなく、「こんな機能を付けてみよう!」「「ここに色をつけることで、こんな見え方がするかも…」など、いわゆる”工夫”に発展できるよう、拡張性に踏み込み、将来、生活や仕事の中で必要とされる思考力を育めるよう、アプローチを行っていきます。
4日(土):自然体験学習(西代里山公園)
夏ももう終わりに近づいてきました!と言ってもまだまだ暑い日は続くかと思いますが…
長岡京にある西代里山公園へ川遊びに行きます。こちらの川は水深は浅く、全身を水に浸って遊ぶということはできせんが、”生き物が沢山いる”という特徴のある公園です。
小さいカニ・エビ、魚、カエルなどの水の生物がたくさん!網とカゴ(バケツ)を持って、水の生き物を捕まえに行ってきます!
ちょっとしたゲームとして、時間内に何匹捕まえられたか?というようなチームでできるゲームも考えています。
ゲームで捕獲した生き物の写真をASTEPの携帯電話で撮っておきます。
自分たちが捕まえた生き物をもっと深く知るために、図書館に行きます。図書館にある本(図鑑)で捕まえた生き物を調べながら知識を深めていきます。
ASTEPに戻り、ノートに書いた特徴をみんなでまとめ上げ、発表してもらいます。
「調べる→まとめる→発表する」という一連の流れは、大人になった際、仕事の場などで無意識に行っている作業ですが、そういった必要な作業を、遊びの中で学習していけるよう取り組んでいきたいと思います、
さいごに
ご利用児童保護者の皆さま、夏休みの間、毎日のお弁当や身支度など、ASTEPの活動にご協力いただきありがとうございました。ご協力のおかげをもちまして、大きな事故なく夏休みを終えることができました。
この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました!
ASTEPにとっても初めての夏休みで、送迎のイレギュラーやお持ち物の伝達等の不備があったりで、ご迷惑をおかけした部分もありますが、こういったミスやお叱りを真摯に受け止め、更に良質なサービスをご提供できるよう、日々精進してまいります。
怒涛の夏休みが終わりました!保護者の皆さまも一息つかれているのではないでしょうか。
夏休みの間は主に、おでかけや社会見学などのASTEP外での活動がメインとなりました。一方、普段できない活動として、社会体験活動(仕事体験)や陶芸体験などの活動を行い、子どもたち自身、自覚はなくとも刺激的な日々を過ごせたものだと思料しています。
次の長期休暇は冬休みになりますが、夏休みで浮き出た課題を見つめ直し、更に、濃厚な活動ができるよう日々修正を繰り返しながら”子どもファースト”の療育で追及してまいります。
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