こんにちは!京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)です!
キャリア療育のアジェンダ(プログラムの詳細)の目的は、ご家庭や療育施設での、”お子さまとの関わりにおけるヒント”となれば…との思いを持って情報発信しています。
お子さまのご成長を助長するための関わり方やマインドを少しでも知っていただき、ご家庭や療育に携わっている指導員さんの参考になれば幸いです。
放課後等デイサービスASTEPでは、療育を行うにあたり、以下のサイクルで効率的かつ効果的な療育を実践しています。
ここで記載しているアジェンダは、あくまでも全体で捉えた目標や狙いを指針としてお示ししているものであり、それぞれのお子さまの個性や特性を踏まえて、到達目標を設定し、最適と判断したアプローチをもって支援を行ってまいります。
目次
週間予定表
10月2週(4日~9日)の予定表です。ご確認をお願い致します。
4日(月)製作活動(ミサンガ作り)
「自己選択と集中力」をもって自身に合ったミサンガを作っていきます!
今回の製作では、自分のため、もしくは大切な人(親御さん)のためにミサンガを作っていきます。
ミサンガの色や着用位置にはそれぞれ意味があることを知っていますか?
せっかく作るのなら願い事にあったミサンガを作っていきたいと思い、事前に子どもたちにコンセプトを聞き取り、コンセプトに合う色や着用場所を提示しながら、最終的に子ども自身で決めていただこうと思います。
例えば、白(健康・爽やかさ・落ち着き)、オレンジ(希望・友情・力強さ・笑顔)、緑(癒し・優しさ・和み)というような意味合いがあります。
また、ミサンガの編み方(初級・中級・上級)もそれぞれ用意していますので、子どもさんの特性なども踏まえ、「頑張れば出来る」目標を設定して取り組んでいきます。
思い出に残る作品ができるよう私たちもしっかりとフォローアップしていきます!
5日(火)食育活動(ホットック作り)
今まで何度も食育活動を行っていますが、ASTEPが考える食育とは何ですか?
ASTEPの食育活動の最大の目的は、「情緒を育てる」ことを第一にプログラムを立案しています!
色々な食材に触れ、調理の仕方や工程を学習するとともに、調理器具の使い方なども学ぶことができますが、ASTEPの食育活動は、情緒を育てるという側面が強いプログラムとなっています。
ある意味、情操教育的な一面も持つ療育とも言えます。
一緒に食事を共にし「おいしいね」と微笑みあう。食事という場においてASTEPの友達や指導員と心を交わすことによって、情緒の成長や安定性を身に着けることも食育の目的のひとつです。
食育活動はただ単に食卓を囲って食べるだけではなく、大きく5つの細目に分けて実践しています。
② 食材を買いに行く
③ 一緒に料理をする
④ 食事のマナーを教える
⑤ 後片づけを全員で行う
②においては、いつも親御さんが行っている買い物を子どもたちが主導して商品を選んだりお金の計算をすることで、買い物の基本的なテクニックを身につけます。
また、④においては、食事のマナーを正しく教えるいい機会です。最低限の所作を身につけることも自立への大事な取り組みであると考えています。そして、作って食べるだけではなく、後片付けについても最後までやり切ることで調理に係る必要な工程を学びます。
6日(水)10月の製作(ハロウィン)
10月の壁画製作は、”ハロウィン”です。
10月になると、ハロウィンというイメージでしか子どもたちにはなく、なんとなく…という子も多いと思います。
ハロウィンという風習について、触れながら製作を進めていきたいと思います。
[blogcard url=”https://skywardplus.jal.co.jp/plus_one/calendar/halloween”]
イメージを持って臨むか臨まないかで、製作物の仕上がりにも影響するものです。
指導員側の働きかけによって行事の目的や背景を知りながら臨み、また違った発想や奇想天外な発想が生まれることを期待しつつ製作活動に臨みたいと思います!
7日(木)公園遊び(洗濯ばさみ取りゲーム)
活動テーマは、「視野を広げた遊び」です!多くのお友達(敵)をかいくぐり、数多くのお宝(洗濯ばさみ)をゲットできるよう視野を広く持って遊びを展開します!
「お宝獲得ゲーム」はASTEPのオリジナルの遊び…だと思います。
それぞれの子どもに袋を持ってもらい、みんなの服にお宝に見立てた洗濯ばさみを10個つけます。
そのお宝(洗濯ばさみ)を、制限時間内に多く獲得できた人の勝利です!
冒頭でもお伝えしましたが、視野を広げて行動しないと敵にお宝を取られてしまいます。自分のお宝を守りながらお宝をゲットしなければならない…なかなかスリル満点なゲームです。
負けるのが怖いというお友達も中にはいらっしゃると思いますが、そんな子でも少しでも参加できるようなゲームの内容を立案して実践していきます。
また、どうしたらお宝を多くでも獲得できるのか?ということをゲームの合間合間に考えていき、ゲームを優位に運ぶための思考を深めていきます。
ほとんどの子どもが攻めに転じる戦法を取るかと思いますが、思考を深める中で、ガードを固める戦法をとったり、お友達とチームになって攻めたり…そんな意見もこちらから上手く促しながら、新しい発想が出ることも期待しています!
8日(金)運動療育(卓球バレー)
3回目の実施となり、全員の子どもが1度は体験することができました。
ボールを叩く感触や、コロコロ転がる様が気持ちの良い卓球バレーですが、今回は、場面ごとに切り分けながら、正規のルール通りにプレーをしていきたいと思います。
どんなスポーツにもルールは存在し、社会においても当然ルールは存在します。スポーツの啓発することはルールを守る以外にも、発達において非常に重要であり必要な機会であると捉えています。
ルールの理解への道はまだまだ先にはなるかと思いますが、地道にインプットを積みかさねながら卓球バレーの完成形「ルールを守り楽しむ」を目指して取り組んでいきますね!
以下、キャリア療育のアジェンダ【Vol.19】からの抜粋です。
卓球バレーをご存じでしょうか?れっきとしたパラスポーツなんです。(リンクを貼ってますのでご確認ください!)
[blogcard url=”https://www.nhk.or.jp/heart-net/parasports/takkyu-volley/”]
卓球バレーを含めたスポーツに対するASTEPのマインドは、個人の生活にうるおいを与え、豊かな感性と自立を促進させること、そして、人との相互理解に寄与することを目的として今後実施していきます。
ASTEPには卓球台があります。初めての取り組みなので、導入としてまずは代表的なルールのみに特化してプレーをしていきたいと思います。
持続的に継続を考えている活動なので、子どもたちに興味を持ってもらえるよう指導員側から積極的に働きかけていきますね!
様々な方々との繋がりがあり、そういった大会に参加することも目指せます。子どもたちのやる気次第ですが、将来的にはASTEPでチームを組み、大会に参加できたらと考えています!
現在調整段階で詳細はお伝えできないのですが、もう1種、本格的なスポーツ教室を思案しております。詳細が固まり次第、お伝えしますね!
9日(土)緑の広場(京都競馬場)
「楽しみながら学習し、学習成功体験を積む」を目的に行います!家族やお友達とのお出かけの際などにも使えるので参考にしてくださいね!
京都競馬場にある大きな公園に遊びに出かけます。そこには大型アスレチックもあり、たくさん身体を動かすことができます。
一通り遊んだあとは、宝探しゲームを行います。ASTEPでは何度も行っているゲームですが、意外な療育的なメリットがあるのはご存じでしょうか?
◎体と頭を両方使う
宝の隠し場所は大まかに示すため、どこに隠されているかよく調べる必要があります。手がかりをもとに隠されている場所を見つけるため頭を使い、実際に隠されているものを探すときは体を使います。
◎お友達と協力しながら探す
1人でも探すことはできますが、友達とあれこれ悩みながら宝を探すことで、協調性を育むことができます。
◎普段行かない場所にも行く
お宝を設置する場所を自由に設定できるので、行かせたい場所に足を運ぶいい機会となります。室内遊び中心の子でも、お宝を探す目的があるため抵抗なく行かせることができます。子どもの好奇心をくすぐりながら、新たな可能性を探ることができます。
様々な方法で、お宝探しはできますが、「今回はLSTの要素を取り入れたスタンプラリー形式」で実践をしていきます。
公園の様々な場所にスタンプを設置したら、同行している職員が問題を出します。その問題に答えることができればスタンプゲットです!
問題の内容は挨拶の種類です。「おはよう」「行ってきます」などの場面に合った挨拶の方法を皆で考えながらゲームを進めていきます。また、学齢の高いお子さまには、難易度を上げた問題を提示するなどして、個々のレベルを考慮した内容で効果を図っていきます。
さいごに
暑さも和らぎ過ごしやすい季節となってきました!
新型コロナウイルスについて、感染状況は下降気味であり、宣言は解除されてはいるものの、変異株等の猛威や危険性を鑑み、現状行っている感染対策を引き続き実施するとともに、施設内の活動(土のみ部外活動)に限定をしながら運営をしていきます。
引き続き、ASTEPの理念、活動へのご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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