9月のイベント「栗拾いに行こう!」の評価をお伝えします!

京都府乙訓郡向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)9月のイベント「栗拾いに行こう!」の評価をお伝えします!

ASTEPのブログをご覧のみなさま、こんにちは!こんばんは!

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)児童発達支援管理責任者、みなぐちゆきよです。

ブログ執筆者:管理者・児童発達支援管理責任者 みなぐちゆきよ

ASTEP(アステップ)ブログ執筆者【水口幸代】

9月のイベント「栗拾い体験」の活動の評価をお伝えしていきたいと思います。

自然体験活動の位置づけで開催をした栗拾いの活動ですが、文字通り、自分の身体を通して自然を体感し、一連の作業を経験する活動です。したがって、本活動の目的は、子どもたちが身体全体で対象に働きかけ、関わりを持つことで、経験値を増やすことをねらいとして開催しました。

テレビやネット、YouTubeなどから得られる「間接体験」や、シミュレーションや模型等を通じて模擬的に学ぶ「擬似体験」による経験が圧倒的に多くなった今だからこそ重視されなければならないのは、人や物、社会に実際に触れ、関わり合う「直接体験」です!

「直接体験」の意義についてお話しながら、今回の自然体験活動「栗拾い体験」の評価をしていきたいと思います。

直接体験の効果

直接体験の効果

豊かな人間性、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の基盤、子どもの成長の糧としての役割が期待できます。思考や実践の出発点あるいは基盤づくり、思考や知識を働かせながら実践して、よりよい生活を創り出していくためには、”直接触れ合う機会”が必要です。

具体的には、次のような点において効果があると考えています。


  • 現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
  • 問題発見や問題解決能力の育成
  • 思考や理解の基盤づくり
  • 自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
  • 社会性や共に生きる力の育成
  • 豊かな人間性や価値観の形成
  • 基礎的な体力や心身の健康の保持増進

活動の様子

活動の様子

「栗拾い体験」の目的については、上記の効果を図ることも含め、非日常的な体験により経験値を蓄積することを目的として開催しました。

今の季節でしか行うことのできない活動ということもあり、多数のお子さまにご参加いただきました!子どもたちのイキイキとした姿がとても印象的です。

【栗拾い体験の様子】

【水やりや収穫の様子】

【たくさん獲れました!】

体験活動の評価

こどもたちの評価

栗拾いの準備から収穫、後片づけをしたのち、ASTEPへ移動して、栗の処理、調理(おやつ作り)の流れで活動をしました。

それぞれのプロセス(栗拾い体験・栗のおやつ作り)で良かった点を評価していきたいと思います。

栗拾い体験の評価

栗拾い体験の評価

  • 参加した子どものほとんどが、栗拾いの経験が無かった為、栗の実が木になっている事を知らず、一部の子どもは芋のように土の中にあると思っていた子もいました。栗の実の取り方・毬栗の剥き方・良い栗と悪い栗の見分け方など、作物への知識が増えるにつれ、知的好奇心が伺えた。
  • 2週連続で開催したこともあり、一度目に経験した事を指導員を通すことなく自発的に自分の言葉や、やり方で未経験の友達に教えていたことから、情報をアウトプットする子どもがいました。体験活動による子ども間でのコミュニケーション”が展開されていました。そういった行動もあり、未経験の子も初めてでも臆する事無く、楽しく&積極的に活動に参加できたことからプラスの相乗効果が見られました。また、分からない事があれば、職員に聞くのでは無く、経験したことのある友達に聞いていたのも良かったように思います。
  • 栗の実を拾って終了!では無く、毬栗の後片付け等にも最後まで取り組む様子が見られました。どんな活動においても、”準備→活動→後片づけ”があるため、定着を図りたい。
  • 栗の実が見えた瞬間の子どもたちの表情は喜びに満ち溢れていました。それぞれの気持ちは「初めてだけど頑張ろう!」「たくさん獲ってやる!」など様々で、有り余るほどの行動意欲が十分に感じられました。
  • イベントを通して、他事業所のお友達と積極的に交流ができました。特に挨拶は、年上の子たちを筆頭に年下の子たちも挨拶ができていました。
  • 始めは軍手をつけると棘が刺さらないと思ったようでおもむろに掴みに行き「イテッ!」と刺さっていましたが、刺さった経験から気をつけようという意識に変わっていきました。優しく掴んだり、棘の一本だけを掴んだり、長い木で転がしたりと子どもそれぞれが”工夫”をして栗を集めていました。
  • 気になっている物は緑、落ちて切る物は茶色と色の変化を実際に見ることができ、季節の移り変わりを感じることができたと思います。
  • 栗拾いが終わると、子どもたちから「水やりしたい!」「野菜も獲りたい」という提案がありました。自分の意思を主張することで、作物への見聞を広げることができました。

栗のおやつ作りの評価

栗のおやつ作りの評価

  • <下準備では、虫に食べられてないかを1つ1つ確認する選別をしてもらいましたが。どの子どもたちも、真剣に取り組み、「これは大丈夫?食べれるかな?」と分からないことは指導員に聞いたり、子ども間で「これはどう思う?」など、積極的に聞くこと・話し合いが展開できていました。
  • 「こんなおやつが出来るんちゃう!?」や「あんまり栗好きじゃ無かったけど、自分で取ったやつは美味しい!」、「お母さんは栗でこんな料理作ってくれてる!」等、食育(特に共食の喜び)への効果も絶大に見込めました。特に蒸栗は調味料等の加工を加えていないので、栗本来の甘味の味を感じて貰えました。四季折々の食材に触れる事で、四季の移り変わりを感じることが出来たと思います。
  • 「これが自分たちでとってきた栗?」とワクワクした表情で調理に取り組む姿がありました。普段、栗を食べた事ない・少し苦手という子供もいて、食べる前は少し不安そうな表情でしたが、いざ食べると「美味しい!帰ったらお母さんに栗ご飯にしてもらいたい!」と食べず嫌いを解消できた場面がありました。普段食べないものも機会を設けてすことで、思い出と共に記憶に残る良い体験になったと思います。

まとめ

京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)まとめ

いかがでしたか?自然豊かな場所で、初めて交流する人々と共に心も身体も開放して活動を行うことで、いつもとは違ったプラスのリアクションが生まれ、子どもたちの底知れぬ成長力を感じることができました!

普段の取り組みの中から、年上・年下のお友達をペアにしたり、年下の子たちは年上のお友達を見て、真似して取り組みに参加したり、逆に年上の子たちは年下のお友達を支えてあげる立場になってあげたりと、子供たち同士が刺激し合えるような場面設定をしていきたいと思います。

また、説明をしっかり聞き、”まずは見て真似をしてみる→子ども同士で相談し合う→大人(指導員)に聞く”という一連の流れが子ども主体でできれば、よりまとまりができるのではないかと感じました。

食育の観点では、普段から、食調味料等で加工を加えない本来の味等を意識する事無く、口にしている事が多いように感じました。

しかし、農作物の成り立ちを知ることによって、作物に対する興味を持つことに繋がり「この食材はどんな味かな?」「どこに出来る(土の中?木?)のだろう?」など、栗の他にも、自発的に調べることに繋がる良いキッカケになったのではないかと思います。

普段あまり経験する事のない事を経験出来たおかげで、子どもたちの興味の幅が広がった事について、指導員目線として、とても嬉しく思います。

そして、保護者の方も「栗拾いの話し、沢山聞かせてくれました♫」など、我が子の新たな一面が見出だせたことに喜びを感じられておられたご家庭もありました!

経験した事を家族間でお話しすることにより、親子間でのかけがえのないコミュニケーションの一端を担えたことについても喜ばしく思います。

次のイベントでも、療育的評価を追求した活動となれるようしっかり計画をして臨んでまいります!

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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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