こんにちわ!こんばんわ!
京都府向日市で放課後等デイサービス事業を運営しております水口幸代です!
新年度・新学期が始まり早いものでもう2ヶ月が過ぎようとしています。
平年であれば落ち着いている時期ですが、有難いことにASTEPにはほぼ毎週、ご見学に来たいただいております。
利用される・されないに関わらず、ご見学に足を運んでいただき、何より興味を持っていただけていることに嬉しく思います!
ご担当されている相談支援専門員の方と同行されて来られるケースが多いのですが、ご見学でよくある質問で
「ASTEPさんは何に特化されてますか?」というご質問です。
この、よくあるご質問を真摯に受け止め、今回深掘りして解説させていただきます!
目次
ASTEPを特化型にしない理由
ひと昔に比べ、児童通所事業所が乱立している状況の中で、さまざまな特色をPRしている事業所が増えてますね。
乙訓圏域だけでも「ダンス療育・音楽療法・学習支援」などなど、様々な趣向を凝らした事業所が数多く存在しています。
「うちは〇〇〇がメインです!」「〇〇に特化しています!」
すごいなぁとは思う一方、ASTEPでは、何かに特化する気もありませんし、今後もありません。
その答えとしては、外部に公表しておりませんがこちらの資料です。(当事業所のキャリア療育マニュアルから抜粋)
ASTEPが何かに特化をしない理由は、それは、子どもの育ち、保護者の願いにに寄り添い、ほんの少しだけお手伝いをさせて頂くためには、何か一つのことだけを特化して実践するのではなく、発達に必要な全ての領域へのアプローチが大切だと捉えているからです。
ASTEPでは、6つの柱を療育のアプローチとして捉え、さらに27項目に細分化し、目的を明確化・評価するためのプログラムを組んでいます。
SSTやTEACCH、運動療育や音楽療法など、それぞれに意味があり、個々に応じてアプローチを実施し評価しているのであれば、非常に効果的なことであり、何かを否定をつもりもありません。
これらは全て、子どもの発達の状況に合わせて用いる「引き出し」の一つだとASTEPは考えています。
何か一つに特化した場合は、そこにはまらない子どもには対応出来ない場面が多くなり、一人ひとりの子どもに照準を合わせた支援ができなくなってしまいます。
療育に必要な「遊び」
ASTEP(アステップ)は「遊び」の中に成長を見出すチャンスが多くあると考えていて、遊びを通してのご成長の一助となることを目指した事業所です。
また、厚労省で定めている「児童発達支援・放課後等デイサービス」ガイドラインでも、『遊び』が非常に重要視されています。
”出典:【厚生労働省】放課後等デイサービスガイドライン”
ただ、この『遊び』とは、スタッフが傍から見ているだけで、子どもを自由にそして何の工夫もなく遊ばせるための『遊び』ではありません。
例えば、遊びのプログラムで「サッカー」をしているとしましょう。
子どもたち全員が一緒の運動能力、ルールへの理解力は持っていませんよね?中にはボールへ恐怖心を持っている子もいるかもしれません。
誰ひとり同じ能力を持った子もいなければ苦手とする分野も様々です。
そこで、自由に「さぁ!サッカーの試合開始!ピーッ」と笛を吹いたところで、試合になるどころか、取り組みとして成立しませんし、厳しい言い方をすると療育とは言えず、ただの「体を動かす運動」になってしまいます。
したがって、先ほどご紹介した発達の領域を踏まえた上で、一人ひとりの子どもを評価すること、今必要なことを明らかにし、活動内容を組み立て、職員が適宜介入をしながら「遊び」を展開することが大切なんです。
そこまでの作業を行っている所は、事業所が乱立してきている今、はっきり言ってあまりないと思っています。
「真の療育」というのは答えがないもの。ASTEPの療育は、子どもたちの成長力を信じて支援する「信の療育」だと胸を張って言えます。
子どもを主体として考えた療育…という点については、どこの事業所さんにも負けていないものだと思っています。
これからの療育に必要となる支援
ASTEPのメディア記事にも掲載をしておりますが、「ICTの導入」の必要性について、前向きに検討しています。
本ブログやホームページについても外注は一切せず、自身で構築し、維持管理についてもASTEPの職員に教えながら管理をしています。
その点、ASTEPはそれらの知識が豊富にあるので、あとはカリキュラム化できるとプログラムとして導入できるものと考えています。
パソコンに必要なスキルとしてオフィス関連(ワード・エクセル・パワーポイント)、WEB制作には、コンテンツの構造、htmlコードやCSSなどの知識が必要となってきます。
そういったPCスキル強化に係る知識やスキルをカリキュラム化している段階です。
これらの取り組みについては、現在、試験的にプログラムとして取り入れています。
PCスキルの強化と並行して、療育的な観点を取り入れたプログラムの構成(例えば、教えている中での言葉遣い、学ぶ側の態度など)を実現へ向けて進めていますので、是非ご期待ください!
また、療育活動においてパソコンやタブレットを使うことで、視覚的に子ども馴染みやすい形での取り組みの実現、職員に対する業務の効率化を目指しています。
これからの発達障がい等を持つ子どもたちに必要なスキルである「パソコンスキル」について解説しております。こちらの記事を併せてご覧ください!
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まとめ
ASTEP(アステップ)が〇〇に特化しない理由はお分かりいただけましたでしょうか?
特化型の事業所は、その特化したことでハマる子どもがいれば効果はありますが、個々の特性や障がいの多様性を考えるとあまり良い手法ではないことが分かるかと思います。
そしてプログラムを行ううえで必須といえるサイクル
↓
②特性に応じたプログラム立案
↓
③プログラムの実践
↓
④一人ひとりへの評価
このサイクルを行っていない特化型の事業所は、良質な療育を行っているとは言い難いと言えます。
ASTEPを、あえて何かに特化したとすると「療育に特化」した事業所です!
ASTEPでは、コミュニケーション面や身辺自立等を含め、さまざまなアプローチを展開して支援をさせて頂いています。
本当に良い療育をしている事業所は、プログラムファーストではなく、子どもファーストですから。
以上、特化していないことに特化しているお話でした☆