今回は障がいのある子どもさんの行動について
特に、知的障がいをお持ちの子どもさんとの関わりについて自分なりに考えてみました。
知的障害のある人が安心し、より良い生活を送ることができるために…という視点で書いてみましたので、特に支援者の方に読んでもらいたいですね!
ではいってみましょう!
障がいのある子どもの行動を理解するために
行動起こす際には理由があります。これは、障がいの有無に関わらず、誰もが無意識に行っていることですよね。
例えば、ご飯を食べる理由があるように、イライラする理由もあります。すべての行動の背後には何かしらの感情が存在して、その感情に突き動かされるように人は行動するものなんだと。
支援者として知っておくべき大切なことは「気持ちと行動の流れ」なのではないでしょうか。
障がいのある人の頭の中で何を考えているのかを完全に理解するのは難しいですが、支援者には突然として見える行動が始まることがあります。これは時に支援者にとって驚きや不信感を引き起こすこともあります。
特に、支援者の常識の範囲内で考えられることであれば受け入れやすいですが、予測もしないような行動や認めたくないような行動の場合、受け入れるのが難しくなっちゃって、障がいのある人を否定してしまうことが発生するケースがあります。
その結果として、疑念を持ったり行動の抑制が入ったりしていませんか?
例えば…
- 問題行動がある
- いたずらをする
- こだわりが止まらない
- 勝手にやる
- 無駄な動きがある
- わからないと言えばいいのに言わないで間違う
こんな感情が支援者に湧いてくることがあるのではないでしょうか?
でも、これらの感情は、障がいのある人の行動を見ている支援者の視点だけに過ぎません。
子どもたち視点に立って行動の理由を考えてみると、行動が突然に見えるのは彼らの感情が見えていないから。障がいのある人も当然に感情を持っており、それが行動に表れています。
しかし、支援者にはそれが見えないため、行動を「いたずら」や「問題行動」として評価してしまうことに繋がっちゃってるわけです。
具体的に挙げてみると「支援員の後ろから髪の毛を引っ張る」という行動を「いたずら」と表現するのではなく、単に「行動」として捉え直すことができれば、また見方も変わってきます。
「いたずら」と判断するのは支援者の感情であって、障がいのある人が必ずしも「いたずら」を意図しているわけではないかもしれません。
行動そのものは感情の表現です。例で挙げた髪の毛を引っ張る行動も、何かしらの感情が引き出された結果といえます。
だから、その行動を見た時に止めることだけに集中するのではなく(もちろん危ないので止めますが)、その行動の背後にある感情や理由を理解しようとすることからが支援のスタートなんですよね。
行動を止めても、問題は解決したとは言えませんし、支援者がその人の思いを理解しない限り、同じ行動が繰り返されたり、別の行動が現れる可能性があります。
支援者として、まず目の前の行動の意味を感情で判断せず、行動の理由を探って理解しようと努めること。その理解が障がいのある子どもに安心感を与えられたりします。
障がいのある子どもは、自分の思いを簡単に言葉で説明できないことが多いため、支援者が彼らの考えていることを知ろうとする姿勢が求められると、そう思っています。
行動を評価する際に、自分の感情がどのように影響しているかを認識し、それが行動理解の妨げになっていないかを考えること、自身は客観的に見る、ということですね。支援者の感情が行動の評価を歪めることがないようにすることで、より正確な理解が得られますから。
支援の原点に立ち戻り、何のために支援を行うのかを再確認しましょう!(自戒の念を込めて!)
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