初めまして!
児童指導員(保育士)の吉田です!初めてのブログです!
ASTEPで勤務して早1ヶ月が経ちました。前職では保育士として保育園で勤務をしていました。
前職で、いわゆるグレーゾーン(発達障がい)の子どもの担任の先生をさせていただいていたんですが、その子との関わりがきっかけとなり、特性を持つ子どもたちのことをもっと理解しもっと支援できる環境で働きたい…そんな気持ちでASTEPにやってきました!
ASTEPに応募したきっかけは、キャリア療育(子どもたちのキャリアを形成を促進する療育)に強く共感したからです。
社会自立というのはただ、就労するだけが目的ではなく、自分のことを理解する、身の回りの事ができるようになる、人々と関わり合うことができる…さまざまな側面での『自立』に対し、自分が思う以上にキメ細かい支援の体制が取られていて、すごく勉強になっています。
また「子どもが健やかに成長するには、まず、親御さんが元気にならなければだめ」…という面接時に聞いた言葉がとても印象的で、保護者様への支援についても力を入れています。
私はというと、ASTEPの方針や価値観を考えながら、保育士生活での経験や自分のスキルを、取り組みに落とし込みながら企画し、指導を受けながら頑張っています。(作った企画書は添削や修正ばかりされていますが…頑張ります!)
今回ご紹介するのはASTEPのキャリア療育に係る『ルーティンワーク』です。
「LSTの取り組みでASTEPの子どもたちに必要な活動を企画して!」と、管理者から命じられて、初めて自分が立案し、指導を受けながら取り組み化することができました。
時間はかかりましたが、吉田プレゼンツ!初めての取り組みであるLSTの『ルーティンワーク』について。詳しくご紹介していきますね!
目次
ルーティンワークとは?
「ルーティン」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、ルーティンとは、決まっている手順、習慣、お決まり行動などを指します。
仕事においてはルーティンワークという言葉がよく使われますが、これは、毎日の決まりきった仕事、定型的な作業、日課などのような意味合いを持っています。
こういった意味合いを持ちますが、子どもたちに当てはめた「ルーティン」を考えると、登校前の行動、帰宅時の行動、寝る前の行動などが当てはまります。
ルーティンワークを立案した背景
ASTEPの子どもたちにおいて、身だしなみ・身支度等の習慣的な所行が不得手な子が散見されていました。
特に、コロナ禍である現状を踏まえると、手洗いについては最低限必要であると考えたため、「正しい手洗いの方法」をみんなで学ぶ必要性を感じました。
普段の子どもたちの手洗いを見ていると、指先だけ濡らすだけであったり、細かい箇所(指の間や爪)の洗浄が不十分です。
生活に必要となる所作・手順を身につけ、自身のことは自身で行い完結することの喜びを知るとともに、自主性を養うことで、今後の生活に役立ててほしいと考え立案しました。
取っ掛かりとして、ASTEPに帰ってきたときのルーティンをみんなで一緒に学び、帰宅した際も同様なので、手洗いが定着するよう促していきたいですね。
ねらいと到達目標
身だしなみや身支度の内容を理解を促し、登所時(帰宅時)の行動を習慣化することをねらいとして実践しました。
個人の特性、学齢等を鑑み、それぞれの子どもたちに、以下の区分において目標を設定して行いました。
B:全ての絵の行動内容を理解できる。
C:手洗いの絵の行動内容を理解できる。
D:活動に参加し、座って説明を聞くことができる。
活動の概要
絵カードに書かれたシーンごとのイラストを順番に並べる。
並べ終わったら、1つのシーンを抜粋して(手洗い)端的に説明を行い、展示や実演も含めた内容で行います。
活動の評価
- すぐに並べて、一つ一つの行動と意味を問うとしっかり答えられる。「挨拶をする」絵カードの意味を問うと「世界共通だから!」と新しい発想の答えをくれた。挨拶をする意味は「自分がここにいるよ!自分の存在をアピールするため!」と言うとしっかり頷いてくれて、今後、しっかり挨拶をしてくれると言ってくれた。自分から挨拶をすることを引き続き観察する。
- 指先だけ手を洗う癖があり、職員と一緒に確認しながら入念に手を洗う。児童の理解度を考えると、自宅でも帰宅した際、しっかり洗う癖をつけられると、すぐに定着すると見込まれる。事業所でも定着が図れるよう、利用毎に実践するとともに、自宅でも行うよう保護者へ助言した。
- LSTの途中「もうしない」と言ってその場を離れて行くが、こちらが気になる様子、1対1で「なぜ、今この手洗いの話が重要なのか」の話しをすると、気持ちの切り替えができ、皆のところに戻った。話の内容よりも、まずは「集団で話を聞く態度」を醸成するとともに、その真意について少しずつ理解していってもらいたい。
活動を終えての総括
今回のLSTは、若干「授業感」が出すぎたかなと…反省です!
全員が揃って参加することは達成できましたが、その場を離れる子がいたり、寝そべってしまったりする子がいたりしたので、手持ちぶさたにならないために、逐次質問をしたり、リーダーを決めグループごとに実践したりという形をとって、子どもたちに飽きさせない工夫をしつつ、子どもが中心とした内容にできるよう、次のLSTの取り組みに繋げていこうと思います。
また、今回であれば、手洗いに必要なことや気をつけるポイントを子どもたちだけで考えさせることも、コミュニケーション力向上の観点から、効率的にできたのではないかと考えています。
しかしながら、子どもたちに活動の振り返りをしてもらうと、「爪まで洗うようにするね!」「コロナに感染したくないから手洗い頑張る!」などの思いが聞けたので一定の成果はあったものだと評価しています。
生活に密着した内容でLSTのルーティンワークをこれからも実践していきますね!