前職は、大阪にある放課後等デイ、ショートステイで5年間勤務していました。
ASTEPでは、児童指導員としてお子さまと関わらせていただいております。
今年は児童発達支援管理責任者の資格取得+介護福祉士等の資格取得にも力を入れて勉強中です!
皆さま、こんにちは!こんばんは!
今回は、室内活動『巨大かるた取りゲーム』を評価します。
新型コロナウイルスが感染を避けるため、屋内での活動が中心となっておりますが、事業所としても屋内でもみんな楽しめる活動ができるよう様々な趣向を凝らしています。
特に今回の『巨大かるた取りゲーム』は、かるた作りから子どもたち主体で行うことができました。
どういった目的やねらいで行っているのかをご紹介し、活動の評価をお伝えしていきます。
目次
活動の概要
かるた製作では、役割の明確化ということで、工程ごとに役割を区切る工夫を行いました。
これは、実際の就労の場でも言えることで、全員が自分の役割を果たすことで『1つの仕事が成立する』ということを子どもたちに伝えることが1つの狙いです。
特に、中・高生には、自分の持ち場を守り、責任を持ってやり切ることができないと、次に待っている人にバトンを渡すことができないということを、理解が出来る形で伝えさせてもらいました。
完成後のゲームでは、読み手は子どもたちで持ち回りで交代、おてつきをすると1回お休みの他、子どもたち主体でゲームが成立するよう場面に応じて新しいルールを考えていきました。
活動の狙い
かるた製作での活動の狙いは以下の通りです。
- 自分の役割を知る
与えられた仕事に対し、自信を持ってやりきるためにどうするか?調べる、聞く、一度やってみて疑問点を解消するなど。 - 責任を持ってうやり切る
与えられた仕事を最後までやり切るための姿勢、上手くいかなかった時の行動調整など。 - 社会の成り立ち(中高生)
中高生には、責任を持った行動の連なりがあって社会は成り立っていることを教え伝える。
かるたゲームでの活動の狙いは以下の通りです。
- 言葉の幅を広げる
新たな語彙の獲得、言葉の理解を促す。 - ルールの理解
ゲームを通してゲームのルールに注意を払うことができる。 - 楽しむ
友達のことを意識しながら楽しく取り組む。(協調性、集団に慣れる)
活動の様子
活動の評価
- カルタ作りでは、読み札を見てイメージする絵をみんなに書いてもらったが、見本を見せたことによりさらにイメージが膨らみ行動に転じる児童がいた。
見本の絵に加え、「この絵を書いた方がわかりやすいからほかの絵も書き加えていい?」と、自らアイデアも出すなど、予定よりも上回る枚数を書いてくれた。 - どの児童も思い思いのカルタを作ってくれ、ゲーム前の導入としては良かった点だった。
ラミネートを使用する際、手順を見せながら説明し、実際に何度かやるとすぐに覚えてくれ、丁寧かつ作業スピードも上げることができた。 - 自分の役割が終わると、スタッフに「何をしたらいいですか?」と聞いてくれ、率先して自分の役割を探す児童もいて、役割を付与するとしっかりやることをやりきる姿が見られた。
また、他のお友達のフォローをしたりなど、周りを意識する行動が見れた。 - カルタゲームでは、カルタ作りの準備から子ども達と共にやったのもあり、「あ!これ私が書いたやつ!見て!」と、お友達同士のやり取りも見られた。いい雰囲気でゲームに繋がった。
- 児童の中に読みたいと自ら読み手に立候補してくれる姿があった。取れるかわからないという不安から来ていたようだが、自分の役割を見つけれていたのは良かった点であった。
不安に気付けていなかった部分に関しては、事前に練習をするなど、不安を解消しておけばよかったと感じた。 - 途中から無い札を読んだりして引っかけ問題を出していたのだが、最初はお手つきをしたり、とりあえずカードに手を伸ばす児童もいたが、徐々に分かってきたのか読み手の声に耳を傾け、しっかりあるかないかの判断ができていた。普段の勉強面での成果が出ている児童も中にはいた。
- 絵描きにはあまり参加できない児童がいたが、ラミネートの機械に興味を持ち、最後までスタッフの横で作業をしてくれた。途中離脱するも、自分から戻ってきてくれ、自分の役割を果たしてくれた。
- 興味がないから・苦手な作業だからという理由があっても活動に参加しないのではなく、自分ができることを探して、指導員にやりたい気持ちを伝えてくれた。
その役割を果たしてくれたことがとても素敵だった。指導員に言われたからやるだけではなく、自分から行動することができていたのは伸ばす点だと思う。 - お友達が読み手をしているのを見て、読み手をしてみたいと言ってくれた児童は、途中声が小さくなる場面もあったが、みんなの「頑張れ!」という声援に後押しされ、諦めず最後までやり切ってくれる姿勢がとてもよかった。
- 初めてパソコンを触る子に対し、マンツーマンで丁寧に操作を教えたことで「パソコンまたやりたい!」と苦手意識をもつどころか次への意欲に繋がる意識が持てたことは高く評価できる。次回は簡単な操作(クリック、ダブルクリック、簡単な文字入力など)を行い、意欲向上に繋げたい。
さいごに
いかがでしたか?
今回のかるた製作では『自分の役割』を意識できるよう療育活動を進めていきましたが、ある一定の成果を挙げることができ親御さんへ報告させてもらいました。
ある家庭では、ASTEPでの活動をそのまま家で実践してくれている子もいて、チャレンジ意欲にも繋げることができました。
子どもたちそれぞれ良かった面や課題となる面が浮き彫りになった活動なので、日々修正を繰り返しながら療育を行っていきたいと思います。
お問い合わせはこちら