コロナ禍の中、夏が到来しました!子どもたちは待ちに待った夏休みですね!
夏の活動は危険がいっぱい…ということで、ASTEPについては夏を迎えるにあたり、子どもたちの生命の安全を確保するため、京都市消防局のご協力をいただき、突然のけがや病気で倒れた際に行う応急手当、特にAED(自動体外式除細動器)の使用方法、心肺蘇生法や止血法などを学ぶ救命講習(約3時間)を受講しました。
約1か月の夏休みを安全に過ごせるよう、必要な知識を身につけてきました。
目次
救急救命の重要性
京都市の救急出動件数は、90469件(令和元年度)であり、いつでもどこでも誰もがそういった現場を目にしたことがあるかと思います。
もし、自分の子どもや家族が目の前で倒れ、呼吸をしていなかった場合、何もしないでいると、刻一刻と命が失われていきます。適切な処置をすぐに行った場合としなかった場合とでは、助かる可能性が大きく変わってきます。
そばにいる者(あなた)が1秒でも早く周囲の人と協力しながら勇気を持って行動に移すことが非常に重要であると、消防局員の方が強く言っておられました。
そのためには、行動を移すために必要な正しい知識を身につけることが必要になってきますね。
事故の予防
成人や高齢者を含めた内容で講習を受けましたが、ここでは子どもたちに考えられる事故の予防について紹介します。ご家庭でも是非、意識をされてください!
- 交通事故:信号を守る、自転車はヘルメット、車はシートベルトを着用する。
- 溺水事故:大人が見守る、危険な所には近づかない
- 窒息防止:たくさん口に入れない。よく噛む。誤飲を防ぐ。
- 転落防止:手すりを使って登り降りする。
研修の様子
講習を終えて
講習を終えた職員の所感を、以下にまとめました!
- AEDが一般の人にも使用できるようになった事とAEDの普及でピッチャー返しを受けた男の子が一命を取り留めた話を聞いて、心臓が止まって倒れるという状況が身近にあると同時に救える方法も身近にあると感じた。
- 実際に心肺蘇生からAED使用までの2分の流れを体験すると、想像していたよりもAEDの使い方は説明の音声もあり誰でも行えるものでした。心肺蘇生は、救急車が到着するまでの間を一人で繰り返すには体力的に厳しい。周りにいる人との協力が必要不可欠であると感じた。
- 多くの人が救急講習を受け、知識や経験のある人が増えることで交代しながら、誰もが助けられるようになれれば、救える命が多くなることを知った。
- 身体の中心を三分の一の深さまで1分間に100-120回,心臓マッサージをするなど細かなところまで学ぶことができた。
- AEDの使用法だけでなく、何かを詰めた時(誤飲)の対処法や止血法も学ぶことができ、もしもの時に戸惑うことなく対処できる自信がついた。
- 取り組み化できること(止血法や異物の除去、簡単な応急手当や搬送の方法など)を検討し、出来る限り子どもたちにも普及したい。
救急車が到着するまでの時間は日本では平均6分40秒らしいです。これを長いと感じるか短いと感じるか…少なくとも傷病されている方にとっては途方もない長い時間になのは想像ができますね。
救急車が到着するまでに、なんらかの救命処置を行なうことが重要です。救命の主役は医療従事者ではなく、一般の人々であることを痛感した研修となりました。
「是非私も勉強したい!」という方がおられましたら、救命講習テキストを何冊かいただきましたので、お配りします。
お気軽にお申しつけくださいね!
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