こんにちわ!こんばんわ!
ホームぺージにも掲載しておりますが、ASTEPの3つの特色はもうご存じでしょうか?
▷療育に特化する
▷LST・SST
▷キャリアの形成を促進する療育
この3本の柱で療育プログラムを構成しております。
今回は、「LST」と「SST」について、詳しくご紹介したいと思います。
障害者福祉では、「ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)」といわれるものに力を入れているのが一般的ですが、放課後等デイサービスASTEPでは、日々の療育の中に「ライフスキルトレーニング(以下、LST)」を主として取り入れています。
詳しくお伝えをさせていただきますね!
目次
LSTとは?
例えば「食事の際に食具を正しく使って食べることができる」「トイレは自分で行くことができる」これらのことができるようになる為のトレーニングです。
生きていく中で、「できる限り自分自身の力でできるようになろう!」ということであり、つまり「自立」を目指します。
自立するということは、今後、生活することにおいて、充実した日々を送ることができることに繋がります。
SSTとは?
例えば「面と向かって元気にあいさつができる」「他者と同じこと(集団行動)ができる」「時間を守ることができる」などのトレーニングです。
働く(就労)ことにおいて、社会性(ソーシャルスキル)が重要視されているのも、他者との関係性が大事だとされているからです。
また、社会ではTPOを考えなければなりませんので、場面によって違う言動ができるようにすることも必要とされています。
主軸はLST
この2つの目的はそれぞれ違っており、それを踏まえてASTEPではLSTを主軸に考え、日々の療育を提供しています。
働くことにおいて、ソーシャルスキル(社会性)は必要ですが、日常生活で学んだ内容通りの出来事が起きることは少なく、特定の場面や、環境においてSSTで学ぶようなその場の判断力が求められることが多いです。
LSTは、周りの状況に振り回されることなく、学んだ内容をそのまま実践することができ、実践を繰り返して身に着けることで日々の生活を充実させることができます。
毎日、来所してくる子どもたちと接する中で本当に必要なのは「自分のことを自分でできるようになるような支援」ではないかと感じます。
周りの仲間と同じことができるようになることや、場面によって判断できるようにすることよりも、まずは自分のことは自分でできるようになってほしいという願いも込めてLSTに注力しています。
それでも、ソーシャルスキル(社会性)を身に着けることも当然必要と考えていますので、日々の療育にSSTも取り入れています。
おやつの際に、みんなで一斉にあいさつをして食べ始めること、サーキット運動では、仲間と一緒に参加することを促したりして、他者と同じように過ごすこともプログラムの中に組み込まれています。
私たちは日々、子ども達にとって何が最善なのかを考慮しながら、これからもより良い療育を提供し続けたいと思っています。
取り組み(LST)の一例
LSTの取り組みの一例をご紹介したいと思います。
「ルーティンワーク」です。
生活の場面において「ルーティン」というのは必ず存在します。
例えば、朝起きてからの行動、仕事や学校へ行く支度の手順、帰宅時の行動、寝る前の行動など、挙げればきりがありません。
ASTEPのLSTでは、人が必ず行う行動を、場面ごとにフォーカスして取り組み化しています。
今回ご紹介するのは、ルーティンの1つである「帰宅時の行動」です。
この取り組みを行った理由として、第一に「コロナ禍」であること。第二に「自主性を養う」ことにあります。
自主性を養うことの重要性について、以下の記事をご覧ください!
[blogcard url=”https://www.astep-kyoto.com/media-post/subjectivity”]
社会的特性を踏まえ、特性を理解した上で、自主性を養う取り組みとして効果的な支援になると考えました。
絵カードを使って、それぞれの行動の順番を子どもたちに並べ替えてもらいます。
帰宅して、手を洗い、おやつを食べる、これが逆になると衛生的な面で考えるとおかしなことですよね。視覚的に刺激し、手順の理解を促します。
その後「手洗い」にフォーカスして、正確な手洗いの方法を職員が展示し、子どもたちの実習を行います。
それぞれの子どもの特性や理解度を鑑み、到達目標も3段階で設定し、設定した目標に対する結果を職員全員で評価し、次の活動に反映する流れで取り組みを実践しています。
まとめ
LSTを主軸としてSSTを行う!
社会的背景を捉えて効果的な支援をする!
子どもたちの自主性を養う!
ホームページでもお伝えしておりますが、LSTは、安定した日常生活を送り、移動や買い物、余暇の過ごし方など、生きていくために必要な術を身に付けることを目的としており、他人に合わせることは必ずしも重要ではありません。
SSTをより実践的なものにするために、LSTがとても重要となります。
今後も、放課後等デイサービスASTEPでは、LSTで安定した日常生活を送る術を、SSTでは人との関わり方をルールやマナーとして身に付けられるよう支援を行っていきます。