そもそも、その言葉や声掛け自体、言ってはいけない言葉なのかもしれません。
仕事や家事に追われて毎日忙しくてついつい…という気持ちは痛いほど良く分かります。
そんな方に、これだけは絶対しないでほしい…という声掛けや言葉を4つピックアップしましたので、是非参考にしてみてください。
つい言いがちなNGワードと、ストレスを与えないための対策をまとめました。
子どもとの会話で是非実践してみてください!
目次
その①「宿題やったの?」
ほとんどの方は、親にこの言葉を言われてきたのではないでしょうか。
この言葉を言われて、やる気に燃えて宿題に取り組む子どもを見たことがありますか?
一切の効果なし…さらにほとんどの子どもがやる気が削がれること間違いなしです。
「宿題、やったの?」は、疑問ではなく、反語となり「早くやりなさい!」と言っているものです。
結果だけを追及するような言葉をかけは、心を閉ざすか反発心を生みます。
そんな時は「宿題する気になるかな?」と聞くことで、子どもの気持ちを気遣うような声掛けをするとプラスに受け止めてくれます。
その②「勉強しなさい!」
「宿題やったの?」とニュアンスは似ていますが、全く別の意味で解説します。
「勉強しなさい!」と言っても聞かない子どもに、私たちはついつい強引な説得の言葉を掛けてしまいがちです。
それはそう、子どもだけでなく、人は誰でも強要や説得されると抵抗を感じるものです。
自発的に達成しにくい行動を習慣として体得させるための方法の1つとして「トークン・エコノミー」があります。
メリットに対しデメリットもあると言われていますが、子どもの気持ちと心の成長に合わせて上手に運用していくことが大切です。
その③「いいかげんにしなさい!」
理由は歴然…いい加減の具合が分からず伝わらないからです!
「いいかげんにしなさい」と言っても、「いいかげんって、どんな加減?」と思われるのがオチです。
非常によく使われる言葉ですが、親から子へ伝えるべき言葉ではありません。
似たような言葉をいくつか紹介すると
- 「こら!なにやってんの!」⇒見れば分かります
- 「勝手にしなさい!」⇒勝手にされたら困ります
- 「何でそんなことするの!」⇒理由を教えてないからです
大事なことは言葉の具体性。
親が言っていることと、子供が理解していることのギャップを限りなくゼロに近づけることを考えてみてください。
その④「お友達はできるのにね」
親がうっかり言ってしまいがちなのが、「お姉ちゃん、お兄ちゃんに比べてあなたは…」「〇〇ちゃんはできるのに」などと、子供同士で比較して評価する言葉。
自分が言われたと考えると、確かにこれがいけないのは分かりますが、比較された子供は、どういう心境になるでしょうか?
小さいうちほど、「親からの評価=自分の評価」になってしまいがちなのが子どもです。
こどもは、「親が思っている自分」をそのまま「自分像」として受け止めることから、人と比較するような言葉は避けましょう!
対策①「気持ちに寄り添う声掛け」
子どもは大人のメッセージを敏感に察知しています。
親が子どもに話しかける時に何を意識するべきか以下にまとめました。
- 「自分が言われたらいやな事は言わない」「言われたら嬉しい声かけ」を心がける。
- 結果を褒めるのではなく「プロセス」「クオリティ」を褒めることを心がける。
- 感情的にならず、愛情をもって具体的(理由)に叱ることを心がける。
対策②「会話を大切に」
親子の信頼関係を築くにはコミュニケーションが大切な役割を果たします。
まずは、子どもの話をしっかり聴いてあげることが大切です。
その際のコツとして
- 子どもと目線を合わせ、目を見て話す
- 相づちをうちながら聴く
- 話をさえぎらない
- 子どもの言葉を反復する
を是非心がけてください。
また、時間がない時に話をされる場面があると思います。
そんな時は、できる範囲で、話し始めたそのときに、聴いてあげてください。
忙しくて、話が聴けない時は
「ごめんね。急いでこれをしないといけないから、終わったら、お話聴かせてね。」
と、子どもが傷つかないような言葉をかけてあげてください。
そして、一段落したら、必ず、親から「さっき話しかけていたことは何?」と、声をかけてあげてください。
まとめ
いかがでしたか?
ついつい言ってしまっていた言葉には、絶大な影響力がありました。
紹介した問題のある言葉には、子どもへの「思いやり」
そして「コミュニケーション」が不足していると言えます。
日々の生活の中で「思いやりとコミュニケーション」を意識し直すと、子どもだけでなく、親自身も考え方が変わり、穏やかな気持ちで子どもと関わることができるのではないでしょうか?
是非、参考になれば幸いです。