「自律神経」というコトバが世の中でよく聞くことが多くなってきたのではないでしょうか?
自律神経を整える、自律神経の乱れ、などなど自律神経というコトバの意味やその重要性について分かりやすく解説していきたいと思います!
自律神経というのは大人ももちろんそうですが、特に子どもの成長において非常に重要となってくるものです。
概要だけでも抑えてもらって、日々の子育てに取り入れてみてはいかがでしょうか?
目次
自律神経とは?
(出典:コトバンク「自律神経」)
とありますが、簡単にいうに以下のようなことです。
- 一言でいうと、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の状態を整える神経
- すべての内臓、全身の血管を司っている。
- 自身の意思とは関係なく独立して働いている。(知覚や運動神経とは異なり、自由に動かす事が出来ない。)
- 意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、自律神経のおかげ
- 交感神経(起きている時、刺激的な神経)と副交感神経(寝ている時、リラックスしている時の神経)がある。
大きなストレスがかかると、原因がよくわからない体調不良、感情面ではいらいらしたりという症状が出たりします。
これが俗に言う「自律神経の乱れ」というものです。
交感神経(刺激)ばかりを使いすぎて、副交感神経(休息)のバランスが取れていないことが起因としてあります。
刺激の多い方はリラックスする時間(睡眠・音楽聴くなど)を、刺激が少ない方は体に刺激を与える(運動など)ことが大事です。
簡単にいうと、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキ、と認識してください!
子どもにとって自律神経が大事な理由
自律神経は、子どもの成長や発達において非常に大きな影響があります。
子どもの頃の生活習慣、体験が蓄積されて大人になっていき、その積み重ねがあって今の私たちが存在しています。
子どもの頃の生活で、どんな大人になるか決まると言っても過言ではないということです。
そしてもう一つ大事なこと、それは「セロトニン」です。
脳内物質の一つであるセロトニンを分泌する神経系は、5歳までに作られることが分かっています。
セロトニンの分泌される神経が未発達だと、不安になりやすかったり、ストレスに弱い子どもに育ってしまうと言われています。
子どもの自律神経を鍛える方法
自律神経を整える(鍛える)ことは、不調を解消するために最も大切なことです。
大人も含め、ほとんどの不調は、副交感神経が十分にはたらいていないことが根本的な原因であると考えられています。
普段の生活でできる自律神経を鍛えるポイントを3つ紹介します。
定期的な運動
日ごろから運動をすることが大切です。
クラブ活動でしっかりと運動している子供たちはいいですが、逆に、学校が終われば塾通い。お腹がすいて夕食前におやつを食べたり…このような子供は自律神経の乱れが心配です。
勉強を優先しすぎて勉強する身体づくりが出来ていなければ、せっかく勉強したことも実になりません。
運動して体を温める、しっかり汗をかく、筋肉を動かす、といったことが大人を含め、子どもにとってとても大切です。
早寝早起きをする
早寝早起きを続けて、体内時計を整えることが重要です。
学校での給食の時間は決まっていますよね?
早寝早起きをすることで朝食や夕食の時間も毎日同じ時間になれば、3食決まった時間に食べることになります。これで体のリズムも自律神経も整えられていきます。
また、夜10時~夜中の2時までの4時間はゴールデンタイム!
新陳代謝が促進されて、日中の疲れが回復される大切な時間。
この時間に眠っているかどうかが、こどもの成長や体調に大きくかかわってきます。
少しの苦痛を知る
子どもに対して苦痛を与えないように頑張るのが親心ですよね。
しかしあまりにも環境が良すぎると、自律神経というのは鍛えられません。
ストレスのある中で、ストレスを乗り越えるために頑張るから自律神経は鍛えられます。
例えば、暑さや寒さ
暑いから、寒いから、といって安易に冷房・暖房を使わないようにするのもポイントです。
暑ければ汗をかけばいいんです。寒ければ服を着たり体を動かせばいいんです。
体温調節する環境を意図的に作ることで自律神経を鍛えていきます!
もう一つ例を挙げます。
子どもは危なっかしい行動をしますよね?
それらを大人が注意するのはあまり良いことではないんです。
少しの怪我というのは、子どもの成長や苦痛を知る上で重要なポイントで、その怪我を通して自律神経は大きく鍛えられます!
大怪我をしない程度に親は見守ってあげてください。
まとめ
自律神経には交感神経、副交感神経があり、その2つはシーソーのように相対した関係になります。
自律神経の改善にはセロトニンが非常に大事です。また、小さい頃の生活習慣などで、セロトニンの神経系の土台が形づくられます。
普段から子どもの体調管理に気を付けつつ、上記で紹介した3つことから始めて、自分の身体はもちろん、子どもの身体を整えてあげるようにしてください!