「子どもがパニックをどうやって止めたらいいか?」
特に、自閉症の子どもさんについては、一度パニックになってしまうと、簡単に止めることは難しいです。
その力は大きく、強い破壊力を持つ場合も多く、子どもさん本人が辛いのはもちろんのこと、パニックに対応している支援者(保護者さん)も大きな負担となり得ます。
結論から言いますと、パニックの解決のためには…
この方法が最も有効な手段、最も最短でパニックを解決する方法となります。
この記事では、パニックに陥る子どもさんと関わる支援者や親御さんにとっては、お悩みの種である『パニック』について、その原因と解決策について解説していきます。
目次
パニックへの理解
〖パニック〗 不安や恐怖が原因となり、突発的に起きる精神錯乱のこと
Weblio辞書
パニックでないときの子どもさんの状態を考えてみましょう。何事もなければ、穏やかで愛おしい存在ですよね!
普段は穏やかで愛おしい子どもが、突然パニックになるのでしょうか?
パニックになるには必ず『原因』があるのです。
人は何か行動するときに理由がありますよね?のどが乾いたから自販機に行ってお茶を買う。楽しそうな遊具があるから遊ぶように、パニックもパニックに繋がっている原因もあります。
子どもさんの場合、その理由のほとんどが、『嫌なこと・困ったこと・不安』がほとんどです。
「パニックになった原因がわからない」「なにもしていないのに突然パニックになった」
パニックになって、どうにかしたいと思っている支援者からすると、大体こういう思いを持っています。
原因というのは、パニックになった子どもさんが感じたことなので、支援者からは分かりにくいのは当然ですが、パニックにならないためには、支援者が、彼らのことをわかろうとする(理解する)ところから始めることが大切です。
したがって、原因を取り除けばパニックはなくなり、支援者が「どうやって止めようか」と思わなくて済みます。
パニックの原因の見つけ方
では、どのようにしてパニックの原因を見つけていくのか?
まずやるべきことは、仮説を立てることです。
パニックになった時に何があったか思い出してください。パニックになる前に何があったのか?背景から探りを入れていきます。
複数の仮説を立てれると、なお良いですね。
何個かの仮設のうち、特に有力な仮説1つを原因であると仮確定します。
そして、その原因を省くために支援を入れていく。場合によっては支援を変更していきます。
もし、その仮説に対して支援をしたところで、パニックがなくならないのであれば、その原因の仮説は間違っていることが分かるため、別の仮説を仮確定して、また支援を入れるという繰り返しの作業になります。
広い範囲で原因を考えてみよう
嫌なこと、不安なこと以外にも、子どもさんによっては、誰か(支援者)といることでパニックになりやすくなることもよくあります。
そうなると、支援者は、支援方法や関わり方も見直していかなければなりません。
彼らの嫌なものは何なのか?彼らが困ることは何なのか?
支援者の常識で、「これくらいのこと?」と推し量るようなことも、彼らにとっては耐えられない恐怖になることさえあります。
不安で日々困っていることは、実は多くあります。
それを、彼らはパニックという方法でSOSを発信・表現しています。
何に対してのSOSなのか?パニックの原因をつかみ、支援者が改善できれば、SOSを表現しなくてもよくなります。
そうすることができれば、パニックは必ずなくなります。
さいごに
いかがでしたか?
パニックをなくすためには、その原因となり得ている事柄に対し幾つか仮設を立て、その仮説立てた原因を解決(取り除く)していくことです。
まずは、原因の確認から取り組んでいきましょう!
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