家庭で実践!すぐにできるSST(ソーシャルスキルトレーニング)を紹介します!

家庭で実践!すぐにできるSST(ソーシャルスキルトレーニング)を紹介します!

療育施設に通っているけど、なかなか対人スキルの効果が見られない…そんなお悩みの親御さんも多いかと思います。

そんなお悩みを抱える方へ、ご家庭でも簡単に行えるソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)を紹介したいと思います。

親子のコミュニケーションの機会ともなるため、是非実践してもらいたい内容だけを書かいています。

SSTについて理解を深め、実践例をご紹介していきたいと思います。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

ソーシャルスキルとは、人が生きていく上で必要となる人間関係やコミュニケーションに関わる「技術」や「技能」のことを言います。

その範囲は非常に幅広く、「身辺整理が出来ること」や「挨拶、姿勢や態度」などの基本的スキルから、問題解決のためのスキルや対人関係などのスキルといった高度なスキルも、どちらもソーシャルスキルです。

また、ソーシャルスキルを身につける目的や必要となるレベルは、特性を持つ子どもそれぞれで違い、ライフステージによっても異なってきます。

SSTでのアプローチの過程におけるサイクルは以下の通りです。ご参考になればと思います。

ソーシャルスキルを学ぶことを起点にしたサイクル

ソーシャルスキルに終わりはなく、常に向上させていく必要があるスキルであることが言えるため、効果的なアプローチによりトレーニングを積むことが重要となってきます。

子どものソーシャルスキル不足問題

子どものソーシャルスキル不足問題

ソーシャルスキルのレベルが上がると、家庭や学校で関わる周囲の人々との良好な関係をつくることに役立ちます。

その一方、ソーシャルスキルが不足していると、ストレス反応として引っ込み思案や攻撃行動のような形で表れたり、家庭での会話が減少するなど、更なる問題の起因となってきます。

つまり、学校や社会への不適応と深い関係があり、いじめ、不登校、キレるなどといった問題にも関係してきます。

家庭でできるSSTの方法

SSTは、ご紹介したサイクルと効果的なアプローチを行うと、日常生活の中にも取り入れることができます。

そこで、簡単にできるSSTの方法をご紹介します。

挨拶をする

挨拶をする

人と関わる上で欠かせない挨拶をつまずく子どもは少なくありません。

どの場面で挨拶をすれば良いのかわからない場合や、挨拶をするのが照れ臭いという理由で出来ない子どももいます。

適切に挨拶ができるようになるためには、お手本となる大人が積極的に挨拶をすること、挨拶を強要しないことが重要です。

「挨拶で相手は嬉しくなる」「挨拶は気持ちのいい行い」であることを子どもに理解してもらえるようにしてください。

順番を守る

順番を守る

乗り物に乗車するとき、公園の遊具で遊ぶ時など、順番待ちをしなくてはならない場面は多々あります。

そんな時、つい横入りしてしまったり、自分が一番でないと嫌だと癇癪を起こす子どもがいます。

一番でいたいという気持ち自体は悪いことではありませんが、順番待ちができないことは人間関係のトラブルを引き起こします。

そこで、大人が順番を守る姿を子どもに見せること、順番待ちができた時褒めること、一番でなくても大丈夫だということを伝えるのが大切です。

順番を守れないことを頭ごなしに叱るのではなく、順番待ちの習慣を日々身につけてもらいましょう。

対人関係でのSST

対人関係でのSSTでは、以下のことが重要です。

効果的なSSTとなるよう、ポイントを整理して行ってください。

相手の気持ちを理解する

相手の気持ちを理解する

相手の気持ちを察することが難しい子どもは、それがきっかけで人との関わりが難しくなってしまいます。

人の気持ちを理解できるようになるには、ゲームやロールプレイなどで実生活の場面を想像することで、自然と人を思いやれるようになる訓練をします。

会話をする

会話をする

人の気持ちを理解できないと、嫌な言葉を言ってしまったり、独りよがりに話を続けてしまうことがあります。

相手の気持ちを理解し、適切に話題や言葉を選ぶことが必要な会話にはソーシャルスキルの要素が多く含まれています。

そんな会話を用いると、質問に答える訓練やシナリオに従った会話の練習、自由に会話をして反省会をするなど、様々なトレーニングができます。

SSTで大切にしたいポイント

以下の2点を心がけて、効果的なSSTとなるよう取り組んでください。

褒める

褒める

SSTを必要とする子どもを叱っても、社会性を鍛えるトレーニングにおいては逆効果に働く場合があります。

叱るのではなくできたことを褒めてあげることこそ、子どもが楽しんで社会性を身につける足がかりになります。

段階を踏む

段階を踏む

SSTを必要とする子どもは、社会の常識とは違った「自分の中の常識」を積み上げています。

そのため、覆すには長い時間が必要となります。

そこで小さなステップに分けて少しずつ課題を克服することが大切です。

指導者は焦らずゆっくりと子どもに向き合うことが必要です。

まとめ

京都府乙訓郡向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)まとめ

まとめとして、以下に抑えておきたいポイントをまとめました。今日からご家庭でも取り組んでみてください!

抑えておきたいポイント


  • ソーシャルスキルとは、人が生きていく上で必要となる人間関係やコミュニケーションに関わる「技術」や「技能」のこと!
  • 常に向上させていく必要があるスキルであることが言えるため、効果的なアプローチによりトレーニングを積むことが重要!
  • 挨拶や順番を守るようになるために、お手本となる大人が積極的に行う!
  • ゲームやロールプレイ形式を取り入れ、実生活の場面を想像しながら行う!
  • 段階的に取り組み、叱るのではなく、褒めることに徹する!

お子さまのソーシャルスキル向上のための足掛かりとなれば幸いです。

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どうも!ASTEPホームページ管理人です! 京都の乙訓圏域で放デイを運営しながら、積極的に現場に入って福祉の現状の改善に奔走しています。 InstagramやX(旧Twitter)ゆる~く更新してます★ どうぞご覧あれ~◎

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