立命館大学・政策科学部卒 卒業後、アパレル企業に就職
父が特別支援学校の校長であったこともあり、児童福祉の道へ進むことを決意
一児の母でありながら、2021年にASTEPを立ち上げ、仕事と子育ての両立を目指し、日々奮闘しています!
ASTEPの理念の1つに『子どもが元気になるには、親が元気でなければならない』このような理念を掲げて、療育支援を行っています。
これは”子は親の鏡”という言葉がある通り、親の元気な姿、逆も然り、不安な姿は、必ず子どもに伝染するものだと思っています。
私は一児の母です。仕事のことで悩んでいると、つたない言葉で「ままだいじょうぶ?」と私が不安を口にしなくとも、私の不安な姿を感じ取り気遣ってくれることもあります。まだ3歳の女の子がです。
逆に、家族で机を囲み、笑い合いながらお喋りしている時の娘は、表情も柔らかく言葉もすらすらと、そんな言葉も知ってるの?と驚くような場面が多くあります。
障がいのあるなしに関係なく、同じ親の目線で『メッセージ』をお伝えさせていただきたいと思います。
肩の荷を下ろし、穏やかな気持ちで、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
『できない』よりも『できる』に注目しよう
障がい(知的・精神・発達など)のある子が生まれ、育てていくと様々な不安に心が押しつぶされそうになってしまうこともあるかと思います。
時に、自分を責めたり、子どもに対しても「なんでもっと成長しないんだろう?」と思ってみたり、不安の解消(ストレス)のために、怒ってしまったりする方も多いのではないでしょうか?
なんで不安になるかというと「我が子が人と違う」ことが大きな原因だということはありませんか?
それでも、何とか頑張って育てる時に、自分の知っている『健常児の基準』に、その基準と我が子を比べて、何とかしなければ…と思う親御さんも多くいらっしゃるかと思います。
でも、そもそもですが、子どもは未熟な存在だから子どもなんです。子どもの成長はゆっくりなんです。
「障がい」のあるお子さんは更にペースはゆっくりです。そして、できないこともあります。
そして、基準(健常児)とは違うけど、独特の強みを持っている子もいます。もちろんASTEPにもいらっしゃいます。
ここで、親御さんが見てしまうのは『できない部分』です。
できないからできるようにしたいと思うので、悩んでしまうのだと思います。
社会に合わせようとしているから辛くなっているのではないですか?
でも、もし、気持ちがちょっと違う方向に向くのであれば、その子のできることに注目してみてませんか?
私たち大人が小さい頃、親に出来ないこと要求されたとき、どんな感情が生まれましたか?
逆に、得意なこと(私は走ることが好きで)を、もう一度やってみて?と言われたとき、どんな感情になるでしょうか?私は、嬉しくて褒められているような感覚を持ち、走ることが好きになり、中学3年生まで陸上部で頑張ることができました。
親として、できないことばかりに目が行く気持ちは良く分かります。私自信、頭で理解していても、娘のできないに目がいってしまっています。
しかし、できることをしていると、できることがどんどん増えてくるのです。不思議なものですよね。
娘は一時期、パズルにはまり、やればやるほどのめり込んでいきました。(今もはまっています)
今では3歳にして6歳以上が対象の”カタミノ”というパズルにはまって、難易度をどんどん上げていっています。
遊びの中の極端な例でしたが、生活の中においても一緒です。
娘は座って大きい方の排泄することがまだできません。同学年のお友達はみんなできるのですが…でもいいんです、娘が自信を持ってできることがあるから。
人と比べることよりも、それぞれの子のスピードでの成長があることを知り、理解していくことが大事なんだと…
誰かと比べなくても大丈夫なんです。
お子さんの強みをもっと見つけませんか?もっとできることに注目しませんか?
自分の基準と違うことを嘆き苦しむことは、辛くなるばかりです。
それよりも、お子さんにできることは、人とは違う強みになるのでどんどん伸ばすべきです。
これは、障がいがあろうとなかろうと一緒です。
ママ友の子どもや兄弟でも比べることはしなくていいんです。
全く違う成長の仕方を見ることができるチャンスと思って、子育てを楽しんでほしいと思います。
そして、今ある感情を誰かに話してほしいです。ASTEPのような療育の指導員でも、お友達でもです。たくさん愚痴もお聞きします。
家族以外の人にも話していくことで、自分の考えがまとまったりスッキリすることもあります。
一つ言いたいこと、それは、絶対に一人で抱え込まないでほしいのです。
だって、あなたもお子さんも悪くはないのですから。
人に話す(アウトプット)ことで、お子さんの素敵な部分を見つけられるきっかけになるかもしれません。
良い親になろうとしなくてもいいのです。社会に合わせようと考えることも、いったん横に置いておいてください。
やることは1つ、お子さんの良い部分を見つけてあげること。そして、良い部分やできることを伸ばすことです。
時間はかかるかもしれませんが、お子さんが明るく人生を過ごすためにも、少しだけ自分の進む速度を落としてみてもいいのではないでしょうか。
時には立ち止まって、時には一歩後退し、お子さんだけを見ていると、わかることがあると思いますし、それが一歩二歩前進できることだってさえあるのですから。
あなたがお子さんを知っていくほど「この子が生まれて良かった」と思える日はもうすぐやってきます。
なぜなら、ASTEPを利用している保護者さんは皆、「この子が生まれて良かった」と笑顔でおっしゃっていますから。
もしも思い悩まれているパパママがいらっしゃるのなら、お聞かせください、その胸の内を。
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