保護者の皆さまへ ~年度末・年度はじめのご挨拶~
平素よりASTEPの療育活動にあたたかいご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
あっという間に今年度も終わりを迎え、いよいよ新しい年度が始まろうとしています。
進級を喜んでいるお子さん、少しドキドキしているお子さん、それぞれがさまざまな気持ちを抱えている時期かと思います。
私たちASTEPでは、そんな一人ひとりの気持ちにしっかり寄り添いながら、新年度も安心して過ごしていただけるよう、丁寧な関わりを大切にしてまいります。
この一年、大きな事故もなく無事に過ごせたことは、保護者の皆さまとの連携、支援者の尽力、そして地域の方々の支えがあってこそでした。
本当にありがとうございました!!
先日29日(土)には、全支援者が集まり、年度末・年度初めの研修会を行いました(土曜ご利用のご家庭にはご協力を感謝申し上げます)。
研修では、ASTEPのミッションや行動指針の再確認、今年度の事例共有、保護者様からのアンケートの振り返りを通して、私たちの支援のあり方を深く見直しました。
また、虐待防止や身体拘束への理解、障がいに関する視点の共有を行い、支援の質のさらなる向上を目指しています。
さらに、お子さんごと、一人ひとりとの関わり方や注意点、方針についてすり合わせを行いました。
支援者の配置に一部変更がございますが、できる限りスムーズに移行できるよう、管理者を中心に丁寧に引き継ぎを行ってまいります。今後とも変わらぬご理解とご協力をお願いいたします。
今年度のテーマ『共創』について
今年度ASTEPが掲げるテーマは 「共創(きょうそう)」 です。
これは、「支援は支援者一人で行うのではなく、チームやご家庭、地域の方々と一緒に創りあげていくもの」という想いを込めています。
昨年度は「底上げ」をテーマに、一人ひとりの支援者の力を高めることに取り組んできました。
私が求める個のレベルにはまだまだ到達はしていないものの、最低限『思考→行動』ができるレベルになったものと評価しております。
今年度はその土台の上に、「つながり」を育みながら、子どもたちにとってより良い支援をつくりあげていく一年にしたいと考えています。
具体的には、以下の3つの視点を大切にしてまいります。
1 オープンな対話を大切にすること
2 柔軟に考え、チャレンジすること
3 継続的な関わりを意識すること
これらを意識しながら、子どもたち一人ひとりの歩みに寄り添い、支援を積み重ねてまいります。
私たちの原点の想い
4月より新たに 『ASTEP LABO』 を開所いたします。
これを機に、今一度「支援を行うとはどういうことか」を原点に立ち返り、既にご利用いただいている皆さまにも私たちの想いを共有させていただきたいと思いました。
私たちは、「よりよい支援とは何か」を常に問い続け、ご家庭との連携を大切に、共にお子さんの未来を育んでいきたいと願っています。
「支援者だけでつくる支援」ではなく、ご家庭と「一緒になって」お子さんの成長を支えていく、そんなパートナーでありたいと思っています。
療育の中で「できた!」という成果はもちろん嬉しいことですが、「不思議だな?」「なんでだろう?」「ちょっと勇気が出ない…」という小さな感情の揺れ動きや気づきの中にも、成長の芽はしっかりと宿っています。
ぜひ、お子さんの“結果”だけでなく、“そこに至るまでの努力の過程”にも温かなまなざしを向けていただけたら嬉しく思います。
さいごに
「ごめんなさい」と言われる保護者の方もいらっしゃいますが、私たちはそうした場面こそ“支援の工夫のチャンス”だと受け止めています。
支援者として、もっと理解できることがあったのではないかと、いつも自問しながら向き合っています。
どうか、ご家庭でも「ありがとう」と言っていただけるような支援を目指しながら、引き続き一緒に歩んでいければ幸いです。
放課後の時間には、嬉しいこともあれば、悔しいこと、つまずきもあるかもしれません。
でもその経験一つひとつが、お子さんの「より良く生きる、より強く生きる力」につながると私たちは信じています。
「一歩進んで、二歩下がる」ように感じることもあるでしょう。
でも、そのすべての経験が意味をもち、やがて確かな成長へとつながっていく…これまでの子どもたちの歩みが、それを証明してくれています。
これからも、焦らず、じっくりと、お子さんの今という時間を一緒に見守らせていただけたらと思います。
今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
合同会社WISTERIA 水口大督
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