ASTEPのブログをご覧のみなさま、こんにちは!こんばんは!
京都府向日市の放課後等デイサービスASTEP(アステップ)の、みなぐちゆきよです。
ついに頭で思い描いていた想いを活動として実現できます!
ASTEPは、”タグラグビー”というスポーツ活動を行っていきます。
スポーツ活動開始の背景や、一般的に言われるラグビーとの違いなど、分かりやすくご紹介していきたいと思います。
目次
タグラグビー開始に至る背景
タグラグビー開始の背景として、私の想いに起因するのですが、「障がいのある子どものスポーツ振興の一役を担いたい!」そんな想いをずっと持っていました。
障がいのある子どものスポーツ振興への想いに共感してくださる方々を起点に、様々な繋がりでご紹介をいただきながら、前職場の代表や学校関係者様、伏見工業ラグビー部OB会会長様をはじめ、指導していただくOB会の皆様と、実現に向け連絡調整を進めてまいりました。
「障がいのある子どものスポーツ振興」という点について、東京五輪・パラリンピックでの感動も記憶に新しく、近年、障がい者スポーツを取り巻く環境も大きく様相が変化をしています。
スポーツ振興の目的には、一流の選手を輩出することだけが目的ではなく、多くの人々にとって身近な地域とのコミュニティツールの一つとなることが期待できます。
障がいのある子どものスポーツを通して「知る」「体験する」「交流する」機会が増えることは、障がい者と寄り添いながら共に生きる社会について考えるきっかけとなり、さらに、障がい者らにとって社会参加に向けた自立、自律への一歩を踏み出す後押しになると考え、本取り組みを始動するに至りました。
障がいのある子どものスポーツ活動の意義
本ブログを見てくださっている皆さまも、学校で何かしらの部活やスポーツ教室に通い、取り組まれていた方々がほとんどだと思います。私自身も幼少の頃から水泳を習い、小学校から陸上競技に取り組んできました。(これといった功績はありませんが…)
一般的に、児童(小~高校生)の時期において、体を動かすことが生涯にわたる心身の健康基盤となり、活動を介した他者との関わりが意欲的な心や認知的能力、社会的適応力の育みにも影響されると言われています。
それは、障がいのある子どもに対しても同様なのです!
スポーツと聞くと身体面(体力)を想像される方も多いと思いますが、どちらかと言うと、心理的発達への更なる成長を期待しています。
思考能力やコミュニケーション能力などの社会性の育ちや、スポーツによる成功体験から得られると、障がいのある子どもの自立心や自信へとつながり、社会参加に向けた生活能力を育む助けとなり得ます。
お話は変わりますが、ASTEPの理念は…
社会自立には様々な形がありますが、特に、障がいのある子どもの自立心について私自身が思うこと、それは子どもの「親への依存」そして保護者は「子への介入」があることです。
子どもは「親がルールで親が決める」というように自分で考えることができない、親心で必要以上に介入してしまうことによって、子どもの想いを尊重できず成長機会を失しているような場面があるように思います。
スポーツ(タグラグビー)を通して、子ども自らが考えて行動できること、最小限の介助で社会的自立が可能な場合があることに気づくきっかけとなれればと思っています。
タグラグビーの魅力
タグラグビーは、性別や年齢を問わず、ボールが苦手な子も参加しやすい「やさしいボールゲーム」です。小学校の体育でも取り入れられている学校も増えています。
ざっくりとルールを説明すると、相手の腰の左右に垂らした「タグ」と呼ばれるテープを取るだけ、そしてボールを運びトライを目指します。
敏捷性やバランス感覚を上手に鍛えられるうえ、勝つための個人技術や連携戦術が必要となるため、考える力も身に付きます。
タグラグビーの魅力や今後の展望についてご紹介していきますね!
みんな活躍できる
ボールを扱う競技というのは、ボールを扱っている人にスポットが当たりがちですが、ボールを持っていない時でも活躍できる場面が多くあります。
例えば、相手プレーヤーのタグを取って「タグ!」と言ったら、それはナイスプレーになります。子どもそれぞれに活躍できる場面があることを知り、自分が活躍できることに一生懸命に打ち込める、そして、ボールを持って走ることだけがヒーローじゃないということを学ぶことができます。
活躍できることを知れれば「楽しい」気持ちが広がり、向上心にも繋がると期待しています。
遊びの延長で楽しめる
タグラグビーは鬼ごっこやしっぽ取りの延長で楽しむことができます。
もちろんルールは存在します。「ルールが理解できないから、うちの子は無理かな…」と思われる親御さんもいらっしゃると思います。
ルールはありますがルールは関係ありません!矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、障がいの種別等によって理解できることが異なることは当然です。
ルールの理解が難しい子どもは、広いグラウンドでゆらゆら揺れるタグをめがけて走り回る…それだけでいいんです!それぞれの発達段階でそれぞれが楽しめる形で練習をしていきます。
安全にプレー出来る
タグラグビーは身体の接触がない(タックル・スクラムがない)ラグビーゲームです。ラグビーボールを触ったことのない方や、女の子でも安全にプレーできます。
また、運動が苦手な子でも一緒に楽しみやすい」メリットがあります。ボール競技の時にいつも後ろの方にいる子にもパスが回りやすいので、全員が楽しみやすい競技です。
練習の様子
普段から連携している事業所、放課後等デイサービスピノッキオさん(伏見区)の練習風景です!
基礎的な練習(ボールの投げ方や運び方)を一通り行ったのちに、ゲーム形式で競技を楽しみました。
ルールを意識する姿や、グランドを走り回り楽しむ姿が見られました!
タグラグビーが初めての子もいたようですが、興味を持って取り組む姿が印象的です!
ゲーム後は、お互いの頑張りを認め合う「お礼」勝ち負けも大事ですが、「礼儀」の重要性も伝えていきたいですね!
開催のご案内
- 活動の曜日
土曜日:9時半~12時の間 - 会 場
京都工学院高校グランド(元立命館高校)・小栗栖宮山小学校グランド
※車の駐車場はございません。 - お持ち物・服装
タオル、着替えをご持参ください。動きやすい服装でご参加をお願いします。 - 備 考
伏見工業高校、京都工学院高校ラグビー部OB会の協力を得て実施します。
さいごに
本当にたくさんの方々のお力添えのおかげで、実現することができました!
伏見工業高校ラグビー部OB会の方々の計らいで、ラグビートップリーグで活躍する選手がグランドに来てくださって(オフシーズンなどの時期)指導していただけたりと、トップ選手と交流ができることも子どもたちにとっては良い刺激になるのではないでしょうか。丸太のように太い腕に乗らせてもらい、写真を撮るだけでもいい思い出になりますね!
また、コロナ禍が過ぎ、プロラグビーリーグのエスコートキッズの大役を担ったり…など、障がいのある子どもにとって貴重な機会を設定できればと考えています。
ASTEPでは土曜日に園芸活動やイベント行事を行っているため、毎週行うことはできませんが、子どもたちの評価やご家庭のご都合等、総合的に考慮し、出来る限り多くの活動機会を設けたいと考えております。
タグラグビーの活動については、当面、土曜日に開催をします。(その理由は子どもたちの送迎が可能となるためです。)
当面、ASTEPの療育支援としてサービス提供をさせていただく形で活動していきますが、タグラグビーの活動の背景でお伝えをしたとおり「障がいのある子どものスポーツ振興」を目的としているため、営利を目的とした活動ではありません。
そのため、将来的には、日曜日(サービス提供外)での開催を目指しており、ASTEP以外の、障がいのあるたくさんの子どもたちにご参加いただけるよう裾野を広げていきます!
また、今後の展開によってはタグラグビーの大会への参加も視野に入れた活動も考えております。
多くの方にご賛同いただければ嬉しく思います。ASTEPを利用されていない子どもさんも、もちろんご参加いただけます!(その際は保護者さん自身の送迎をお願いをしております)
少しでも興味がありましたら、お気軽にお問合わせくださいね!多数のご参加をお待ちしております☺
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