「どうしてこんな行動(言動)があるんだろう?」
これは支援の現場にいて常に思うこと。誰しも思ったことのある疑問なのかな?とも思いますが、この疑問から見立てをして支援に繋げるための視点を書いていきたいと思います。(あくまで私自身の視点なので悪しからず)
目次
行動の原因を見つけるための視点
日々の生活の中で、私たちは様々な行動をとります。笑う、泣く、物を投げる、壊す、走る、学ぶ、話す…
これらの行動には、必ず何かの原因があります。しかし、その原因はその人自身にしか分からないことが多いです。
わざわざ「私はこの原因があるからこの行動をしています」と説明することはほとんどありませんからね。
以下、支援者として持つべき視点(考え)を列挙していきますね!
誰が困っているのか?
まず考えてほしいのは、困っているのが誰か?ということ。
支援者同士で話し合うとき、主語を意識してもらいたいと思います。困っているのは支援者になっていませんか?支援者が困るから何とかしたい、という発想が先行すると、彼ら(支援対象者)が悪者にされてしまいます。
彼らの視点に立つ
相手の視点に立つ、立場になって考えるという意味は、彼らの行動がなぜ起きたのかに関心を持つことを意識レベルで行うこと指すと思ってます。
「何でしたくなっちゃったんだろう?」「何があったの?」「何か困っているの?」と、彼らを主語にして考えることで、彼らが困っていることを理解しやすくなります。
支援者側を主語にすると、行動をやめさせる方法や仕事の増加、対処の難しさにばかり目が向いてしまいますが、彼らを主語にすることで、彼らが困っている原因を取り除く視点に変わります。
彼らの立場で考える
先述したとおり、この業界では「彼らの立場で考える」「彼らの目線で考える」という言葉があります。
彼らの困った時の表現方法は、言葉ではないことが多いです。また、支援者からされた支援内容に困っていても、それを言えないこともあります。
そして、支援者は自分たちの支援の不具合に気づいていない可能性があります。
「まさか自分たちがしていることがこの行動の原因?」と思いたくはないでしょう。しかし、これが虐待につながるケースも多く存在します。
行動の原因を見つける
「その行動をしているのはなぜか?何が原因か?」を早く見つけることが、私たち支援者に課せられた課題ですね。これは彼らの課題ではなく私たち支援者の課題です。
あなたが彼らの行動に困っている場合ではありません。支援スキルを高め、支援の種類を多く持ち、原因発見ができる柔軟な思考を持ちましょう。
まずは、彼らが何に困っているのかをピンポイントで捉えることから始めましょう。見抜く目を養い、想像力を働かせ、その人の周りを見回してみてください。困っているのは目の前のお子さんです。