こんにちは!こんばんは!
怒涛の夏休みも終わり内心ほっとする中、子どもたちへの活動の計画にいそしんでいる吉田です!
今回は『ビジョントレーニング』の集団活動について評価をしていきたいと思います。
実際にASTEPを利用する子どもさんの中には、学習面・運動面においてそれぞれに課題に直面する場面が多く散見されています。
ビジョントレーニングっを行うことで『見取る力』を高め、学習面では集中力の質を高めたり、運動面ではパフォーマンス向上に繋げることができます。
子どもたちが、運動面や学習面で直面している課題の裏に『見取る力』の問題が隠れていることも考えられるため、現在、試験的にビジョントレーニングを導入しています。
今回は、ASTEPのビジョントレーニングについて紹介していきます★
大学(保育過程)卒業後、保育園で2年間勤務、前職の園で特性を持つ子どもさんと触れ合う中で自分の道を模索する。
『障がい』への理解を深めるため、ASTEPでの勤務開始、子どもさんのピュアで素直な面を心で感じながら、日々勉強中の毎日です!
目次
ビジョントレーニングとは?
ビジョントレーニングとは、目の見るチカラ「視覚機能」を高めるためのトレーニングです。
普段の生活の中で、何かを見て情報を得るときには、視力だけではなく様々な情報処理を行っています。
動きのあるものを目で追えることができるか?視覚から得た情報を脳に伝達して情報を処理できるか?運動面では、視覚から得た情報に対して自身の体を思うように動かすことができるか?
目で情報を得て、その情報を処理するまでには多くのプロセスがあり、情報処理に係る一連の流れを訓練していくことが、ビジョントレーニングの本質だと言われています。
ビジョントレーニングを行う理由
ASTEPがビジョントレーニングを試験的に導入している理由として、目から得た視覚情報を上手く処理できていないことから起こる二次的な困難があるのではないかと考えています。
視覚機能が上手く働かすことができず、集中力を維持することができずに姿勢が崩れしまうことや、逆に、体幹が弱く姿勢が崩れやすいために、目線が不安定になり視覚機能が低下している可能性もあります。
諸説ありますが、発達障がいの子どもさんには視覚機能に何らかの困難があるとも言われているため、療育活動でビジョントレーニングを行う意義は大きいと考えています。
ASTEPを利用する子どもさんの中には、文字を書くときにマスから大きくはみ出してしまったり、音読の宿題の時に文章を読み飛ばしてしまう場面、運動面では飛んでくるボールを上手くキャッチできない場面など、ちらほらと見られています。
『見る機能』に関する課題を評価し能力を高めていきながら、ゲーム性を持たせた活動の中で友達との関わりを楽しむことを目的として実施していきました。
活動の概要
今回のビジョントレーニングの課題は4つ、ブースごとにそれぞれの課題にチャレンジしていく形式で活動を進めていきました。
また、子どもたちに興味・関心を持たせるために、秒数を競うというゲーム性をもったルールも入れています。
以下、取り組みの概要です。
- 数字探し
- 文字探し
- まねっこ(目と体の一致)
- じゃんけん(目と手の一致)
壁に貼られた一枚の紙の中に、大小さまざまのランダムに散りばめた数字を順番にタッチしていくルールです。
ワークシートの中にランダムに散りばめられている文字、枠は3種類(〇・△・□)あり、指導員から指示された情報を短時間で整理・判断をして実行(タッチ)していきます。
ワークシートのイラストを見ながら、一定のリズムにのり、足で同じポーズを真似をしていきます。制限時間は設けず、手拍子に合わせてリズミカルに体を動かすことを意識していきました。
グー・チョキ・パーの手のイラストが描かれたワークシートを見ながら、順に「グー・グー・パー…」というように、利き手を使って勝ったり負けたりあいこの手を出していきます。
活動の様子・評価
さいごに
ビジョントレーニングでの評価は、それぞれに親御さんに対し療育日誌でご報告しました。
その評価というのは、ビジョントレーニングの成果に加え、説明を聞く姿勢・態度、ルールの理解度、理解度に対する指導員の働きかけ方、順番を待つ・並ぶ様子、活動への意欲、活動の振り返り時の状況など、細かくお伝えしています。
ASTEPは療育を行う施設です。
単にビジョントレーニングを行うだけでなく、課題に向かう姿勢や気持ちを作るための手段やその方法を子どもたちに伝えることに注力しています。
それは、どんな活動においても共通して行っていることです。
その焦点は『課題』に向き合えるか?ではなく『人』と向き合えるか?
社会生活を営む中で、誰とも関わらずに生きていくことは困難です。
障がいのある子どもさんであれば、誰かに助けてもらう場面というのは必ず出てきます。
そんな場面で、将来、子どもさんや親御さんが目指しているステージにおいて最低限必要な『コミュニケーション力』を持ち合わせ発揮できるかどうか。
コミュニケーションとは、言葉だけのやり取りだけではなく、そのスキルは多岐にわたります。
課題に向き合う姿勢、前に進むために気持ちを高めていくことは、コミュニケーションスキルを習得するための骨幹の部分でもあります。
活動を通じ、体験を蓄積していきながら実を結んでいくことができるよう、地に足をつけた支援を行っていきます。
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